日本で欧州でグローバルホークが初登場

先週（5月23日の週）は、世界のあちこちで大型無人偵察機のグローバルホーク（GH：RQ-4）がデビューしています。日本と欧州（伊から英まで）です
A2AD環境下で「生き残れるか？」と突っ込みを入れたくなる方も多いでしょうが、まずは無人偵察機の有用性を肌で感じてもらい、有人航空機との違いを認識してもらい、そして有人機操縦者支配が依然続く軍の態勢変換に結び付けていただきたいものです
米空軍の無人機の話題ですが、なぜか米海軍協会webが空軍協会より丁寧に報じていますので、海軍協会記事をご紹介します
三沢にRQ-4が到着
●5月24日、約40名のRQ-4運用派遣部隊が待ち受ける三沢基地に、グローバルホークが三沢に到着した
●しかし米空軍は何機が展開しているかは発表せず、三沢で10月まで運用するとのみ公表している
●名前や階級が非公表の派遣部隊指揮官は「日本との関係は大変重要であり、わが部隊の三沢での存在は、日本との関係をより強化するだろう」、「当地での運用は、両国にとっての利益だと確信している」と語った
●同指揮官は今回の展開の理由の一つが、グアムの同時期の天候の悪さにあると認めた。米空軍はまた、セキュリティーの問題として派遣隊員の氏名を明らかにしなかった
2日付Defense-Techによれば
●グアムでの夏季の悪天候を避けるため三沢に展開したグローバルホークRQ-4は、台風シーズンの終了と共に夏の終わりにはグアムに帰還すると、米空軍戦闘コマンドの多用途無人機課のGuy Perrow少佐は書面で説明している
●展開中のRQ-4はBlock 30 Global Hawkで、連続28時間飛行が可能だが、搭載可能なSAR、電光カメラ、電波収集装置センサーを同時に使用することが出来ず、1つだけ使用可能である
●米空軍は次世代のBlock 40 Global Hawkを開発中で、2015年中には運用可能となる予定。米軍全体で現在42機のRQ-4を保有し、そのうち32機を空軍が使用している
NATO演習に初参加で欧州飛行
●英国防省は、NATO演習の「Unified Vision 2014」に参加するため飛来したRQ-4が、5月29日に初めて英国上空を飛行したと発表した
●英国防省によれば、RQ-4はNATO諸国が共同運用するAGS（Alliance Ground Surveillance）システムの開発支援のために参加した。なおAGSには、陸上監視用のレーダーを搭載した5機のRQ-4も含まれる
●RQ-4の飛行は、「管制下の区分された空域」で行われ、5万フィートを飛行した。飛行は英軍が訓練等で使用する空域で、英国民間航空局との連携の下で行われた
●今回飛来したRQ-4は、地中海のシシリア島のSigonella米海軍航空基地かを飛び立ったものといわれている。
●RQ-4の海軍バージョンで、海面監視を主任務とするMQ-4：Tritonの試験が米国内で行われているが、無人機を民間航空機の空域に以下に融合するかは、依然課題であり、４軍関係者の懸念事項である
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日本で報道されているように、仮に三沢から北朝鮮近傍の偵察飛行を行う場合、どのようなルートで飛行するのでしょうか？
日本列島の横断もありそうですが、国土交通省との間で、どのように折り合いが付いているのでしょうか？　
いずれにしても、米軍が日本での無人機運用の道を開いてくれたわけですから、日本も大いに「道」を活用したいものです
でもやっぱり気になるのは、高度な中国防空網と対峙する日本が、RQ-4で良いのでしょうか？？？
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