中国に 教えてあげよう 長き道
本日はゴールデン・ウィーク企画で、空母運用に関する映像を2つご紹介します。
一つは最近撮影されたらしい、中国空母「遼寧」でのJ-15発着艦の様子。もう一つは、米空母で発生した10大事故映像です。
歴史上、空母の本格運用に成功したのは米国と日本だけです。米海軍は今日の空母運用を確立するまでに、多くの犠牲を払っています。確か100名以上の犠牲者が出ていると思います。
その道に中国も挑むのでしょう。「遼寧」の弱点はカタパルト発進装置が無いことで、このため離陸する航空機は重量を軽くするため、燃料や武器を十分に搭載できない点です。まぁ、中国側も試験・実験用と言っているようですが・・・
中国空母「遼寧」でのJ-15発着艦
米空母で発生した10大事故映像
石破茂氏の中国海軍への疑問
(2010年11月11日の講演より)
●中国の意図がよく分からないところが正直あります
●台湾総統選挙で米空母が入ってきて、当時中国は沈黙せざるを得なかった。あの悔しさは忘れない、もう米国を絶対この海域に入れないと。第1や第2列島線内に入れないと・・。
●この拒否力を持つためならば潜水艦なのでしょうが、今なぜ空母建造なのか?
●ただ、大陸国家が大海軍を持って成功したためしがない。ロシア、ドイツ、スペイン、仏もそうでした。
●最近、中国軍の中で海軍が力を持ってきたと感じます。海軍が力を持つとコントロールが効かなくなることがあって、一抹の危うさを私は感じています。だから軍事的合理性を超えたところがあるかも知れません。
●であるならば、どのような抑止力を持つかを考え、防衛政策に反映されなければなりません。
まんぐーすはご指摘の通りだと思います。ステルス機も同じでしょう。それにばかり目を奪われては大局を見失うと危惧します。特に「どのような抑止力を持つかを考え・・」を真摯に受け止めるべきと・・・
台湾軍が空母「遼寧」等を想定したウォーゲーム
5月19日から23日の「Han Kuang」演習で、「遼寧」は台湾東方の海域から台湾攻撃を行うシナリオ→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-04-26-1
中国空母関連の過去記事
「空母遼寧が中国海軍へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-08
「論争:中国空母は脅威か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-28
「空母はまだ有効なのか?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-08-1
「中国海軍の何を恐れる」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08
米海軍空母の話題
「空母フォード級を学ぶ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-20
「空母カタパルトの革命」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-10