F-35関連で中国やイランに疑惑?

細部は不明ながら、F-35に関し中国やイランが絡む「きな臭い」話が2件報道されています
背景や前後関係が今後拡大しそうな予感もありますので、とりあえずご紹介しておきます
F-35センサー中国製造疑惑
13日付Defense-Newsは、米企業Honeywellが納入しているF-35センサーに関し、米当局の捜査を受けていることを認めたと報じています
F-35 Korea.jpg同社の報道官は、操作に全面的に協力しているとAFPに対しメールで回答した。
●また報道官は「我が社が納入している電子回路カード上の電子センサーは、広く世界中で商用で入手可能なモノである。確かに中国で僅かな期間だけ生産していたが、2012年に米国防省並びに関連企業と相談した結果、自主的かつ早期に生産場所を米国内の施設に移すことを決定した」と説明した
●司法省が同社に2013年3月接触を始めたが、「我々が生産拠点変更を開始した後、かなり時間が経過した後のことである。引き続き司法当局のreviewに協力していく」と報道官は述べた
●更に「我が社は全ての米国法規や規則に沿って、国防関係品を中国で生産していたと考えている」と付言した。
F-35資料のイラン持ち出しで逮捕者
F-35-Face.jpg9日、F-35に関する資料をイランに送付しようとした罪で、Mozaffar KhazaeeがNewark国際空港で逮捕された。同容疑者はイランに向かおうとしていた
●容疑者は1991年に米国市民権を得ており、調書によると昨年11月にF-35に関する文書の詰まった複数の箱をイランに郵送して以降捜査を受けていた。なお容疑者は昨年8月まで同文書の出所である企業で勤めていた
●見つかった資料はF-35のエンジンに関する数千ページに及ぶ文書で、国外持ち出しが制限されているモノも含まれていた
調書は容疑者がどの企業に属していたかを特定していないし、Pratt & Whitney報道官も調書の中で同社が「Company A」と言及されていることだけを認め、細部は捜査中であり言及できないとしている
エンジンの副企業であるRolls-Royceに属していた可能性もある。容疑者がRolls-Royce社があるインディアナ州に滞在していたとの調書記述があるからである
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
米国製の軍需装備品に、中国製の偽部品が大量に紛れ込んでいる実態を何回かご紹介しましたが、Honeywellへの捜査はもっと奥深い感じがします。全く根拠のない個人的な感覚ですが・・・
イランがらみの話は、あまりにも「へま」な感じがしますが、それだけ多国籍の人が米軍需産業で勤務していると言うことなのでしょうか・・
中国製の偽部品関連
「上院軍事委員会の偽部品レポート」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-23-1
「米国製兵器は偽物だらけ!?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-29
「中国製にせ部品との戦い」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-10

タイトルとURLをコピーしました