お気楽な話題です
30日、米国の政経中枢がハリケーンで麻痺していた中で、ゲーツ前国防長官の肖像画お披露目式典がペンタゴン内で行われたようです。
本当にお久しぶりです・・・ゲーツ氏も登場しました。
極めて米国防省や米軍内で評判の悪かったラムズフェルド元長官の肖像画は、このタイミングで取り払われたとのこと
ゲーツ長官時代から勤務する職員も多く駆けつけ、和やかな雰囲気の中、パネッタ長官とゲーツ前長官のジョークも飛び交い、ささやかながら印象深いセレモニーだったようです
パネッタ長官は式典で・・・
●ゲーツ氏が長官に就任した際、3つの優先課題があった。一にイラク、二にイラク、三にイラクである。そして彼は現場指揮官や兵士が任務達成に必要な装備を如何に届けるかに奔走した
●IED(仕掛け爆弾)に強い兵員装甲車MRAPsを前線に届けるため、強固にはびこった国防官僚組織の抵抗を打破し、現場の要望に応えたその姿勢は記憶に新しい。
●今も前線から届く同装甲車の高い評価を聞くたびに、ボブ(ゲーツ氏の愛称)を思い出す
(その後も、ゲーツ氏が成しえた数々の功績を讃えた後に・・・)
●個人的にはゲーツ氏との忘れられない思い出がある。2006年にイラク調査チームのメンバーとして共にバクダット等を訪問した時のことだ。
●移動に利用した航空機は、敵の対空砲火を避けるためジェットコースターのような機動で着陸し、その後も武装ヘリで移動を重ねた
●訪れた先では、お茶ばかりを頂くことになった(we drank tea after tea after tea after tea:砂糖いっぱいの甘い紅茶)。
●でも最後は我慢できなくなり、現地のCIA本部内にあるバーに2人で駆け込み「a decent drink」を共に味わった。ボブが私と同じタイプの人間だと悟った瞬間だった
ゲーツ前長官は肖像画を前に・・・
●描いてくれた画家(Ray Kinstler)は7人の大統領と60人以上の閣僚の肖像画を描いた著名な人物である。幸い私はCIA長官を退任した1993年にも彼に描いてもらったことがある
●先日1993年の肖像画を見る機会があったが、ほとんど違いはなかった(笑)。すこしばかり軽量に、少しばかり背が高く描かれていた。背の分は白髪の分量の差であるが(爆笑)
●ワシントンDCのような場所に長く居すぎると、このように時代を経た姿を比較されることになる
●この肖像画を見て思い出してほしいのは、私が国防長官としての日々をシンプルな問いかけをしながら送っていたことです。
●その問いかけとは・・・前線部隊が任務達成のために、また無事帰還するために、更に傷ついた場合に最善の治療が受けられるように、我々は必要な全てを供給する努力を行っているか・・・との問いかけです
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久々に「ゲーツ節」を聞かせていただきました。しみじみモードになりますねぇ・・・(遠目涙)
こんな嵐の日に・・・やはり嵐を呼ぶ男なんでしょうか・・・
まんぐーすが大好きなゲーツ前長官のスピーチ
海軍士官学校卒業式で・・「リーダーとしての自信とは・・・上品さとは・・・信念とは・・・勇気とは・・・」 →http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-28 何度でも読み返したい
ゲーツ前長官の退任式
オバマ大統領の送別の辞→「私は知っている。彼が真に困難な議論や決断に直面した時、人間の真の姿が問われる時にどのような態度を取ったか。大統領執務室で、機密会議室で、最前線で・・・」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-23
ゲーツ前国防長官カテゴリー記事140本で「ゲーツ節」を・・
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300801461-1