レーザー光線で無人機に充電

LaseUAV.jpg18日付「Defense Tech」が、レーザー光線で小型無人機に充電しながら48時間の連続飛行に成功したと報じています。
この実験を行ったのは、ロッキードマーチン社とベンチャー企業「LaserMotive」です。
記事によると・・・
●両社のエンジニアは、Stalker小型無人機(翼幅3m、重量6kg)を、レーザー光線で機体搭載の2時間用バッテリーに充電しつつ、風洞内で48時間連続飛行させることに成功した
●今回は室内試験であったが、両社関係者は間もなく屋外でもその能力を展示することが出来ると自信を示している。
●LaserMotive社のTom Nugent社長は、「本試験はレーザーパワーフライトの最終ステップであった。飛行中の充電が成功したことで、本システムは大きな飛躍を遂げ、特に電動小型無人機の連続耐空性向上に貢献する」と喜びを語っている
Stalker2.jpgStalker小型無人機は、特殊部隊の要望により2006年に開発された無人機で、手投げで離陸する。各種カメラを搭載し、前線の地上部隊に近接した敵情等偵察に適している。最大3ポンドの搭載物を積み2時間の飛行で20km範囲内の偵察が可能である。、
電動モーター駆動であるため非常に静かであり、特殊作戦に適している。最大速度は50ノットで15000フィートまで上昇可能、着陸時も特殊な器具は必要なく、地上に軟着陸する。
●ロッキードの本計画責任者は「レーザーパワーによる飛行はStalkerに新たな能力拡張の機会を提供するだろう」と述べた
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2010年の4月にLaserMotive社が公開した「Laser Power for UAVs」なるコンセプト発表(9ページ:3MB)によると、以下の2つを(2010年4月時点での)主要な課題として上げています。
Stalker.jpg●強力なレーザー光線を空中に発射することに関する安全対策および法的な枠組みの整理
●無人機に充電レーザーを照射し続ける照準能力
なお同コンセプトペーパーでは、レーザー発射源からの距離10マイル以内で高度1600m以下であれば充電が可能だと説明しています(理論上か?)
LaserMotive社によるコンセプト発表ペーパー(約3MB:2010年4月)
Laser Power for UAVs」→
http://lasermotive.com/wp-content/uploads/2010/04/Wireless-Power-for-UAVs-March2010.pdf
新兵器関連の過去記事
「X-47Bが本格試験へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-15
「ミサイル搭載EMP兵器」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-08
「海軍がレーザー兵器へ前進」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-12
「無人潜水艇が行先不明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-09
「CSM:核抑止の代替?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25

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