28日の戦没兵士追悼記念日、オバマ大統領夫妻は潜水艦に初めて女性として勤務することになった24名の女性士官をホワイトハウスに招待、「Joining Forces(軍隊に入ろう)」キャンペーンの一環として、女性にも開かれた軍隊をアピールしています。
24名の女性士官は、弾道ミサイル潜水艦又はトマホーク搭載潜水艦(つまり大型の潜水艦)に6名単位で配属されることに成るようです。
また同日ホワイトハウスは、オバマ夫人が新型バージニア級潜水艦Illinoisのスポンサーに指名されたと発表しています。これまでも初代ブッシュ夫人やクリントン夫人(現国務長官)が潜水艦のスポンサーに指名されています。完全な名誉職ですが、女性と兵器を結びつけ、柔らかなイメージの演出を狙っているようです。
時節柄、何事も選挙運動に見えてしまう今日この頃です。
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女性の潜水艦乗艦計画の細部計画は以下の過去記事より・・
「女性24名が潜水艦へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-22
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2010年10月21日、米海軍第10潜水艦グループの広報担当士官が会見し、オハイオ級原子力潜水艦を保有する同グループの潜水艦4隻に計24名の女性士官が配置される予定で、2011年12月からの乗艦に向け現在訓練中であると発表しました。
広報担当官は「現在彼女らは訓練中であり、訓練に集中させるためここの士官の氏名は現時点では明らかにしない」と述べ理解を求めています。米国防省HP記事より
広報担当大尉は(写真は同グループ指揮官Barry Bruner少将)・・・
●戦略ミサイル原潜2隻(USS Wyoming, USS Maine)と巡航ミサイル原潜2隻(USS Georgia, USS Ohio)に配置する予定
●各艦に6名ずつ配置し、3名ずつのグループで潜水艦勤務と陸上勤務を交代しながら行う。
●一つのグループ3名の中の2名は潜水艦士官で、もう一名は指導係士官(warfare-qualified supply officer)である。
●24名は「原子力課程」、「模擬潜水艦訓練」及び「潜水艦士官基礎課程」を経た後、来年12月からほぼ同時に各艦での勤務を開始することになる。
●本年4月29日から海軍内での募集が始まった本任務には、海軍士官学校卒、ROTC卒、OSC卒の多様な士官から応募があった。
潜水艦への女性配置への道のり
●1973年 非戦闘水上艦への女性乗り組み開始
●1993年 戦闘水上艦艇への女性乗り組み開始
●2009年5月 メイバス海軍長官(写真)が就任直後に「女性の潜水艦配置を速やかに進める」と宣言
●2009年9月 ラヘッド海軍作戦部長が声明の中で「女性乗艦の水上艦艇指揮の経験からして、潜水艦への女性配置を好意的に受け止め推進する」
●2010年2月 ゲーツ国防長官が議会に、海軍が潜水艦に女性配置を要望している旨を諮問。議会でのレビューで特に問題なし。
「レーザー兵器の開発女性」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-01
「ある特殊部隊女性の死」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-27
「空軍No2の美人女性頑張る」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-13
「サイバー戦の指揮も女性」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-06
「宇宙戦争の指揮は女性が」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-30
「女性だけの編隊で攻撃」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-04
「新爆撃機、女性兵士、F-22」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-01
「日系女性が国防省IT戦略を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-27
「空軍士官学校の美人将軍」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-10
「もう一人の美人将軍」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-29