統参議長「シリア反政府にアルカイダも」

19日、デンプシー統合参謀本部議長はCNNの番組に出演し、「シリアは、地理的位置からも軍事的側面からもリビアとは全く異なる」と述べ、軍事的介入や反体制派への武器供与の困難性を強調しました。
デンプシー議長はCNNで・・
Dempsey-1.jpgシリアの軍事力からして、これは全く異なる課題である。彼らの軍事力は大変高く、洗練された防空システムや生物・化学兵器も保有している
軍事的介入は極めて困難で、現在続けられている国際的コンセンサスを得る取り組みが賢明だと思う。一方的に何か行動を決断をするより適当である
●(大統領の筆頭軍事的アドバイザーである同議長は、)もちろん、全ての状況を把握すべく可能な限りの情報を収集し、求められた際に取り得る策についても検討しつつあるが、特に指示されているわけではない
●私は制服を着る軍人として、オプションの提示を求められれば提示し、求められれば実行するために存在している。しかしシリアをリビアと同様に考えるのは大きな間違いである
私は反体制派がどのような勢力かを見極めるよう努めているが、現時点でシリアの反体制派について判断するのは時期尚早である。
現在のシリアは、多様な利害がせめぎ合う地域となっている。スンニ派とシーア派の地域支配を巡る争いだと考える多様な勢力の思惑が交差している。サウジとイランの間のせめぎ合いのように。
トルコ、ロシア、イラン等もそれぞれに強い関心を持っているのだ
アルカイダが反体制派に関与しているとの兆しもある。彼らも影響力を行使しようとしている。
多くのプレーヤーがそれぞれの立場を強化しようとの思惑を持って動いている。それぞれの動きや狙いを正確に把握できるまで、反体制派に武器援助等する決断は尚早である。
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そうでした。シリアは隣接国を射程に入れるような弾道ミサイルや生物化学兵器を持っていました。イスラエルに時々突破されていますが、防空レーダーと地対空ミサイルも・・・
SyriaWifeAsma.jpgSyriaWifeAsma2.jpgシリア国民のわずか12%でしかないイスラム教アラウィー派出身の大統領が、バアス党の力で国民の75%を占めるスンニー派を掌握してきたシリア。イランと密接な関係にあるシリア。
トルコとの関係はFTA締結を含め経済関係を中心に良好なシリア。2006年に四半世紀ぶりにイラクと国交回復したがまだまだのシリア。
そして、大統領夫人が美人なシリア・・・先日のシリア関連記事でご紹介した、シリア大統領夫人の写真が異常な人気でしたので、今回は2枚アップさせていただきます。アズマ夫人(Asma al-Assad)です
「シリアを巡る複雑な情勢」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-09

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