だからどうなんだ・・・と言われると答えに窮してしまうのですが、13日に議会へ提出された国防省の2013年度予算案には、以下のようなメニューが入っているようです。
勿論全体の一部で、主要な部分だけをピックアップしてみました。
無理矢理解釈すると
—空中給油機、無人機、F-35はそれなりに優遇されているようです。F-22の能力向上もかなり目立った数字です。
—ミサイル防衛もかなりのウェートです。
—長射程ミサイルのJASSMやJoint Standoff Weaponsも「遠方から」の思想を反映したようなモノに見えます。
—陸軍の車両やヘリは、アフガンとイランで痛んだ装備の更新でしょう
具体的主要なメニューは
●F-35を29機(空軍用19機、海軍用10機)
●無人機MQ-1(Predator)及びMQ-9(Reaper)を49機。RQ-4(G-Hawk)を6機(3機を海軍、他をNATOへ)
●HC/MC-130J(特殊作戦用)を7機、V-22 Ospreyを21機(17機を海兵隊、4機を空軍へ)
●600億円をF-22の能力向上に、1400億円を新タンカーKC-46Aへ
●E-2D Hawkeyeを5機、F/A-18E/F Super Hornetを26機、EA-18 Growler jammingを12機
●陸軍は、CH-47ヘリを44機、Black Hawksを59機、軽ヘリを34機
●陸軍の車両関係では、1500両の装甲車両、ストライカー装甲車に300億円
●艦艇では、Arleigh Burke級を2隻、LCSを4隻、バージニア級潜水艦を2隻、CVN21の交替艦計画
●海軍がトマホーク196発
●弾道ミサイル防衛には8000億円を。約30発のSM-3弾頭とミサイル。THAADに630億円。PAC-3の弾頭84発。Boeing Ground-Based Midcourse Defense systemに720億円。Medium Extended Air Defense System等に300億円。
●ミサイルには、AMRAAMを180発、AIM-9Xを314発、JASSM(統合空対地ミサイル)を157発。JDAMを4678発、Joint Standoff Weaponsを280発、Small Diameter Bomb programに180億円
2013年度国防省予算案に関する報道
米国防省web記事→http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=67167
「DefenseNews」→http://www.defensenews.com/article/20120212/DEFREG02/302120005/
「Defense Tech」→http://defensetech.org/2012/02/13/2013-budget-preview/
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沖縄関係者の方が気にしているV-22 Ospreyは、当初計画では前年度35機が21機にまで削減されています。陸軍の車両予算も2/3になっているようです。
依然として、「だからどうなんだ」と言われそうですが、以前にご紹介した1月26日のパネッタ長官による予算案概要説明会見の記事をご覧頂き、方向性を掴んでいただければ幸いです。
「2013年度予算案の概要会見」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-01-27
「トランスクリプト予算案会見」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-01-1