F-35B型の保護観察解除

「道のりは長い。まだ森を抜け出ていない」
panettaF-35up.jpg20日、パネッタ国防長官は垂直離着陸型F-35(海兵隊用)の試験が行われているPatuxent River海軍航空基地を訪問し、昨年の2月にゲーツ前国防長官が同F-35に課した「2年間の保護観察(probation)」を解除すると発表しました。
まだ1年しかたっていないのに・・・
パネッタ長官は試験関係者に対し・・・
●2011年初頭、政府はF-35B型に保護観察を課した。しかし昨年から皆さんは、膨大なSTOVL(短距離・垂直離着陸)テストを完遂して信じがたい程の成果をもたらした
●皆さんのお陰で、我々はF-35B型を、他の2つのタイプのF-35と同程度の完成度まで引き上げることが出来たと確信している。本日をもって、保護観察を解除する
panettaF-35CP.jpg●改めて皆さんの努力に感謝する。しかしまだ道のりは長いし、明らかに我々は未だ森から抜け出せていない
●しかし私は確信している。我々がハードワークを続けていけば、艦載C型も垂直離着陸B型も、国の安全を守るという我々の任務完遂のため運用可能になるであろうと
●皆さんに知って欲しい、私も国防省もF-35の開発にコミットしているのだ。これは非常に重要な課題であり、その為に皆がここにいるのだ。
エイモス海兵隊司令官は・・・
●パネッタ長官による保護観察解除の宣言は、これまで努力してきた人々にとって苦労が報われた瞬間であった
●2011年に生み出された勢いを維持し、2012年はテストを継続し、完成機を部隊に配分し、部隊訓練を始める予定である
///////////////////////////////////////
F-35A NgtFt.jpg空軍用F-35が初夜間飛行
18日、加州のEdwards空軍基地周辺で、空軍用F-35A型による初めての夜間飛行試験が行われました。
17時05分離陸、18時20分着陸の短い薄暮飛行でしたが、目的は達成したようです
/////////////////////////////////////////
F-35関連のおめでたいニュースを2件お伝えしましたが、同時に「まだまだ問題山積」との論調が続いています。
例えば未解決の課題として・・・
B型には、機体の重量オーバーとクラック。機体内動作部分のオーバーヒート
C型(艦載機)は、アレスティング・フックが短すぎて、空母側の拘束ロープに引っかからない。
日暮れて道遠し、です・・・
「亡国のF-35決定へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-12-16
「F-35操縦教育の延期要請」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-02
「F-35運用体制は2018年に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-05
「豪が米のF-35計画を精査中」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-10-29
「F-35輸出商売は好調」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-27

タイトルとURLをコピーしました