あの少将が中国には空母3隻必要

29日に中国紙・新京報（Beijing News）が報じるところ（正確には同記事を引用した30日付Defense News）によると、人民解放軍軍事科学院（Academy of Military Sciences）の副秘書長である羅援（Luo Yuan）少将が「中国に空母は3隻必要だ」と語ったようです。
この発言は、27日に中国軍関係者が「現在改修中の空母は、訓練、科学的研究、実験用だ」と発言し、世界各国の「不透明だ」との指摘や非難をかわそうとしたばかりのタイミングだったので注目されいます。
ネットで検索した同将軍のお写真からすると、過去にもいろいろとマスコミで発言されているようで、人民解放軍の中でそのような発言を行う「役割を担った」方なのかも知れません。
または、中国の政治と軍部が別々の次元で活動している、統制が取れていない証拠とも考えられます。
ちなみに同将軍の過去発言
「米空母活動に反対5つの理由」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-20
報道された発言は・・・
●我々が隣国に目を向けると、例えばインドは2014年までに3隻の空母を保有し、日本も同年までに3隻の空母型艦艇を装備する。
●これらを考慮し、中国はその権利と海洋における権益を守るため、少なくとも3隻の空母を持つべきだと考える。
Defense Newsのコメントは・・・
●北京当局は、日本がヘリ運用のため建造した大型輸送艦が、最終的には空母に改修されると信じているようだ
●「現在改修中の空母は、訓練、科学的研究、実験用だ」と発言した国防部報道官は、「空母の役割を過小に又は過大に評価することは、どちらも正しくない」とも述べている。
●米国政府は、報道官の発言を透明性に向けての前進であると歓迎している。
//////////////////////////////////////////
この方は、インドと日本が同時に空母で中国を襲う、と考えているのでしょうか？
まぁ・・この将軍は過去の「米空母活動に反対5つの理由」の一番に、「毛主席はかつて言った「他人が自分の寝床の脇で、いびきをかくことを決して許さない」　仮に米国が中国の立場だったら、米西海岸や東海岸沿岸での中国軍の軍事演習を許すか？　米国は他人からされたいように、自らも振る舞うべき」を上げた方ですので、なかなか同じ土俵で議論がしにくい方とお見受けします。
今日あたりからまた暑くなりそうです。中国に対し余り熱くならぬよう、ご注意下さい。
中国の空母関連記事
「JT-8中国艦載機の練習機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-02-2
「論争：中国空母は脅威か？」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-28
「画像中国空母Shi Lang施琅」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-08
「中国海軍の何を恐れる」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08
「石破茂・元防衛大臣の疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-21
「中国内陸の武漢に空母出現」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-02
「空母はまだ有効なのか？」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-08-1