軽自動車市場がトヨタ拡大で

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「米の動向:シャングリラ2011」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-01
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keiT.jpg6月11日付プレジデント誌が「沸騰!軽自動車ウォーズ」との記事を掲載しています。
軽自動車の人気は一時的なモノで、いずれ小型車回帰が起こると考えていた自動車業界の思惑とは異なり、東日本大震災の影響で軽自動車への需要は急上昇。そんな中、これまで壁を作ってきたトヨタが、ダイハツからのOEM(相手ブランド生産)供給を増やし、軽自動車の販売を加速する方向に出たことに業界が大揺れです。
まず基礎的統計で軽自動車の伸びを
1996年は23.7%だったが、2010年には35.3%まで自動車販売比率を伸ばす。価格・燃費の違いの他、自動車税が軽7200円、普通車34500円(最低)の違いが大きい
軽自動車のシェア
販売:1位ダイハツ36.6% 2位スズキ32.3%
生産:1位スズキ44.2% 2位ダイハツ37.3%
トヨタはダイハツから、日産は三菱とスズキから軽自動車の供給を受けている
トヨタの軽自動車販売経緯と狙い
keiD.jpg2003年からダイハツのOEMで約3万台を販売
2010年9月更に6万台販売をダイハツと合意
しかし関係者の間では、6万台の増ではとどまらないと見られている。過去2002年、日産がスズキから月3000台の約束で供給を受け始めたが、今年2月の段階で月13000台にまで販売数が達している。客から求められれば拒めないのである。
●車体のエンブレムが異なるだけで車は全く一緒。しかしユーザーの中心である女性は大きなブランドになびきやすい。夫がトヨタに乗っていれば、妻と娘に軽を進める手がある。
●しかしトヨタの販売員にはOEM車を売っても営業成績にならない。一方で客との関係が出来、将来小型車の販売に繋げたい。また修理や車検客としてつなぎたい。一方で軽に手を出すことで自社の小型車ヴィッツへの影響は避けられない。
巨塔ダイハツとススキは・・
ダイハツは・
生産量は2位でも、販売量は日本一でなければならない。みんな富士山しか知らないでしょう。2番手の山なんかみんな知らない。トヨタの販売が伸びればスズキに販売量で負ける恐れがあり危機感。一方で、懸念を強める傘下の販売店には「トヨタにはこれ以上売りませんから・・」と形式的説明振り
スズキは・
keiS.jpg鈴木修会長のワンマン体制からの改革を、専務の田村実が押し進め「締め支払い」の厳格化が進む。経営体質強化に成功。
2番手でもスズキは問題ない。「無理やお行儀の悪いことはしない」と田村専務。
生産量4番手の三菱自動車は・
●世界最高水準の安全基準を持つ「軽」はそのまま世界でつうようするき通用する規格。
日本の軽自動車と世界市場
keiIndia.jpgスズキはインドで、800-1000ccのエンジンを積んで成功。1000ccエンジンのワゴンRが月1000台売れている。
需要が急増しているインドネシアなどアジアでは、軽の規格は標準になれる。横幅を少し広げるだけで
●これまでトヨタが阻止していた軽のエンジン制限660ccを800ccにまで出来れば、原油高騰や震災復興にも対応が可能
電気自動車には軽のような小型車がまず一番。このためには国内メーカーの協力体制が必要。軽を巡る供給関係が、他分野での協力関係を促進する可能性にも期待
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これを書いている時に「トヨタ 軽自動車」でネット検索したら、軽でない小型車「パッソ」のサイトが2番目に出てきました。そして、軽にするならこちらの方が・・と自社小型車パッソの宣伝が・・おそろしやトヨタ。これもサイバー戦か
しかしスズキのインド進出は素晴らしい判断。ワンマンと紹介した鈴木社長が、皆の目が米国に向いている80年代初頭にインド進出を決定。当時インド政府と独占契約にこぎ着けた先見の明に脱帽です。

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