仰天の米軍トップ人事(30日オバマ大統領発表)
★9月30日 マレン議長 →デンプシー陸軍大将へ
(デンプシー大将は、陸軍参謀総長に4月11日就任したばかり)
デンプシー大将の経歴等は↓ 補足:ご子息3名全員が陸軍人
「陸軍参謀長に与える課題」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-13
★7月 カートライト副議長 →ウィネフェルド海軍大将
ウィネフェルド海軍大将は元々F-14パイロット、空母エンタープライズ艦長で911事案を迎え、アフガン攻撃OEFに参加。その後空母群司令官や第6艦隊司令官(地中海)と欧州米軍海軍副司令官を兼務しを歴任。今は北米コマンド司令官として米本土の防衛とNORAD司令官を兼ねる。統合職としてはJ-5部長(director for strategic plans and policy)を経験している。
統合参謀本部議長の主席副官経験もあり、看取り稽古は十分。
また米空軍はポストを逃しました・・。
世界の空軍共通の問題は、全士官の15~20%程度の数のパイロットが主要なポストに就いている(パイロットが支配している)ため、真に有能な人材を十分に活用できていない(能力の劣る人材がパイロットであるが故に主要ポストに就いている)現実にあります
米国内の報道論調は・・・
●デンプシー大将は優れた戦略・軍事思想家であるが、この識見能力は米陸軍の改革にこそ生かされるべきではないか。統合参謀本部議長は4軍の多様な問題(同性愛兵士の件等)を扱わなければならず・・本当にデンプシーが適材適所なのか???
●なぜカートライト副議長ではだめなのか?既に調査済みで疑いの晴れた「女性副官との不適切な関係」が尾を引いているのか?アフガンでのサージに相談なく反対の異を唱えたからなのか? はたまた、オバマ大統領との面接で何かあったのか?
●リビア作戦で頑張っているスタブリディス海軍大将はどうして漏れた? ワシントンDCでは全ての噂を信じておく必要がある、との教訓を残した今回の人選である。
ゲーツ長官は1日シンガポール行きの機内で
(カートライト副議長の落選に関し・・)細部には触れない。本件については大統領と1年以上話し合ってきたが、報道さえているような見方は全くの誤りである。
私が大統領と話す際は、チームとしてどうかとの視点で何時も話してきた。CIA長官の後任についてもである。カートライト大将は素晴らしい人物であり、私の友人である。
左がArmy Gen. Martin E. Dempsey
右がNavy Adm. James A. Winnefeld Jr