東日本大震災の受け、東京ディズニーリゾートはしばし営業を停止していましたが。GW直前には何とか営業を再開しました。
営業再開に際しては、節電対策に知恵を絞り、同時に来園者の夢を損なわない様に種々の工夫が成されたようで、TVの取材に答える来場者からは節電の影響に全く気付かない方も多いようでした。
本日は雑誌プレジデント5月16日号の48ページより、「なぜ、ディズニーリゾートは値上げしても人が集まったのか」との記事の概要をご紹介します。
まずは、料金の変遷
●(94年5800円)→(99年5200円)→(02年5500円)→(07年5800円)
●そして本年4月からは6200円
入場者数の変遷
●(90年代年間1600万人)→(00年代2500万人)
入場者数の秘密は「地域別価格差別」
●値上げで打撃を受けるのは、特に地方から多額の交通費と宿泊費をかけてやってくる人だと普通は考える。移動等経費に加えて入場料があがれば訪れる人は減ると考える。
●しかし実際は異なる。遠方から飛行機や新幹線、あるいは高速料金を払ってやってくる人は、これだけで数万円が必要。更にリゾート周辺での宿泊費用を合計すると、入園料金の比率は極めて低い、と見ることが出来るのだ。
●入園料の値上げが打撃でないと言えば嘘になるが、数万円かけて遠方から来る人にとって、たかが数百円の値上げなどさほど影響ないのである。仮にこれが入園料2倍ともなれば話は別だろうが。
近傍の利用者には
●一方で、同リゾートに日帰りでやってくる近郊の人たちにとってはどうだろうか。数百円の値上げでも、懐具合が気になる人も多いだろう。
●しかしディズニー側はそんな近郊の人たち用に、割安なチケットをちゃんと用意している。例えば「県民の日パスポート」や「夜間割引チケット」、その他にも期間限定の割引チケットや企業の福利厚生施策と連動した割引制度などで差別化を図り集客に結びつけている。
●遠方からの来訪者で、料金を値上げしても来る人たちには値上げ分を負担願い、値上げに敏感な近傍の利用者には割引チケットを用意する。
●このような「地域別価格差別」の要素を巧みに取り込むことがTDL・TDRの人気が衰えない理由の一つである。
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やっぱりなんと言っても、そのコンテンツの面白さ、楽しさが上記のような強気の戦略の背景にあるのでしょうが・・
いい年になりましたが、それでも時々行ってみたくなるのがTDL/TDRです。個人的には、お決まりの場所でお決まりのフレーズで乗客を笑わせる「ジャングルクルーズ」が好きです。
いつまでも1日パスポートを有効に活用できるだけの体力は維持しておきたいモノです。
「本ブログ過去の主要記事一覧」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-23