6世代戦闘機計画はいつから?

本題に入る前に・・・
22日政府・防衛省は、武器輸出3原則に抵触しないとして、海自飛行艇のプロペラ20台分を米空軍に売却することを発表。
米空軍はプロペラをC-27輸送機に装着し、アフガン空軍に提供します。C-27輸送機とは?
「米空軍の新輸送機C-27をご存じ?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-12-18
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Donley.jpg昨日に引き続き、空軍協会主催の航空戦シンポジウム(Air Warfare Symposium)での空軍幹部の発言をご紹介します。本日は、ドンリー空軍長官(Michael Donley)が18日の記者会見で語ったあまり「夢のない」話をご紹介します。
18日付AirForce Magazineのwebサイト記事より
6世代戦闘機に関する質問に答えて・・
●6世代戦闘機計画が、近い将来に明らかになるとは考えていない。我々は、未だ5世代戦闘機に取り組んでいるのだ。
●米空軍は6世代戦闘機に活用されるような要素技術、例えばアビオニクス、機体構成品、兵器などの基礎研究を続けているが、これらを引き続く行う
●しかし、(6世代戦闘機の)実際の計画開始はまだまだ先だろう(many years away)。
●(ロシアのT-50や中国のJ-20は6世代計画開始の引き金では?)引き金は「資金」だ。新爆撃機、タンカー、衛星などに資金が必要で、予定の次期練習機にも資金のメドが立たない状況で、6世代機の計画は不可能だ。
我々は予算増が見込めない時代にいる。予算が増加することがあるのか、又それが何時かについて何も知らない。
空軍ISRの見直しについて
MQ-1.jpg●米空軍は、イラクやアフガンでの作戦が落ち着いた時点を見据え将来にISR態勢について検討を開始する。しかし、早急に結論が出るとは考えていない。
●ISRアセットが有人か無人か、同アセットを支える人的戦力をどの程度と見積もるか、どの程度のISRへの要求があるか、等々がバランスを追求する見直しの焦点となろう。
●現在の戦いを支え機数が増加しているMQ-1プレデターやMQ-9リーパーは、より高度な脅威下では「生き残れない」。
●空軍は2013年度予算の準備を進めているが、より長期的視点に立ってISRの将来を考える必要がある。
U-2は2015年頃には任務を終了するだろう。(後継機である)RQ-4グローバルホークのBlock 40の購入予定数を、22から11機に削減した事から退役の時期が遅れる予定。
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前半は「夢のない」話題でしたが、これが現在の米軍を取り巻く予算の現状です。後半のISRは、脅威をどう見積もるかに直結する重要な課題です。
しかし、恐らくUAEに現在展開しているU-2が引退するのは寂しいですね・・・
「米空軍ISR組織の革新」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21
「UAV操縦者育成の新時代」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-27
「U-2が引退できない」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-22-1
「ゲーツ長官が空軍へ最後通牒」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-17
「空軍は単に飛んでいたいのか」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-02

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