6日、米空軍が9月30日現在の米空軍所属兵士に関する諸統計を発表しました。
例えば航空自衛隊のデータと比較できればよいのですが、その様な比較出来るデータを見たことがありませんので、米空軍のデータ単独でご紹介します。職種、人種、学歴等々、へぇ・・・と思わせる数字が並んでいます。
ちょっと興味深かったのが、人種(Race:白人、アジア系、アフリカ系、米インディアン系等々)との区分のほかに、民族(Ethnicity:ヒスパニック又はラテン系)との統計区分が存在することです。つまりヒスパニックやラテンかどうかの2者択一の区分です。
これは人種区分の白人を細分化したものとも考えられ、この比率の上昇を当局が注視しているとの証左でしょうか。
なお詳しい統計についてはこちらを・・
空軍兵士の総数等
●33万人(士官が6.6万人で平均年齢35歳 下士官が26.3万人で29歳)
●女性は6.3万人で全体の19.2%(士官の18.7% 下士官の19.3%)
●26歳以下の兵士が全体の38.2%(士官の13.5% 下士官の44.4%)
●士官の平均勤務期間は11年、下士官は8年
飛行関連職位の統計
●パイロット1.4万人(女性667人4.5%) 航法士4千人(282人6.3%)
人種(Race:%)
●白人73.3 アフリカ系14.5 アジア系2.7 太平洋諸島系1.1 インディアン系0.7
●回答を拒否5.5
民族(Ethnicity:ヒスパニック又はラテン系)
●ヒスパニック又はラテン系ではない85.2 ヒスパニック又はラテン系である10.8
●回答を拒否4
婚姻関連統計
●全兵士の59.2%が結婚(士官の71% 下士官の56.2%)
●結婚している兵士の中で3.3万カップルの配偶者が米軍内で勤務
●上記の内、1346組で配偶者が他の軍種
海外勤務者数
●全体の20.5%が本土外で勤務している(ハワイとアラスカを含む)
●その数は士官で9570人 下士官で58000人
最終学歴
●士官の43.9%が修士で、1.5%が博士号を取得している
●士官の42.6%がROTC、空軍士官学校卒は21.5%、士官教育学校卒が18.8%
●下士官は99.98%が高卒以上。 5.7%が学士 0.96%が修士 0.01%が博士号
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シビリアンについても同様の統計が公開されています。更に細部のカテゴリーや地域ごとのデータも公開されているようですが、その辺りはリンクからご確認下さい。(写真は統計をまとめたチーム)
比較対象がないので何ともコメントが難しいのですが、自衛隊では女性の比率は1割未満だと思います・・たぶん。
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