中国病院船がアフリカ往診

Chinas-Peace-Ark-2.jpg8月31日中国政府は、病院船“Peace Ark”がアフリカ東部海岸沿いの諸国、ジブチ、ケニア、タンザニア、セイシェル、更にバングラディッシュを計89日間かけて訪問し、病院船の機能を活用した医療サービスを提供すると発表しました。
同発表に関し31日付「Defense Tech」は・・・
●この病院船派遣が明確に示しているのは、中国が対外関係構築のため、その経済力だけでなくソフトパワーの使用にも積極的になっている点である。
●Peace Arkの展開は、中国海軍がソマリア沖での海賊対処に参加しているのと同様に、少数の展開可能な艦船を最大限に利用して中国の存在をアピールするものである。そして間違いなく、寄港地では関係強化の各種イベントが準備されるのだろう。
●中国の様に目的を持ってこのような大きな(1万トン級)病院船を建造している国はほとんど無く、間違いなく中国海軍が領域防御目的を超え、より広範な経済権益を求めての活動を拡大していくことを示すシグナルの一つである。
●中国の経済発展に不可欠な資源確保の背景を強く感じる。また、アフリカで働く多くの中国人の安全や健康も中国の懸念事項である。(以上が記事概要)
////////////////////////////////////
China-ark.JPG今回の航海の目的に、アフリカ滞在中の中国人への医療提供が含まれるのかは不明ですが、かなり大きな病院船がアフリカ諸国を訪問することは、現地の中国人を安心させる効果もあるのでしょう。
ところでネット検索情報によれば、昨年の今頃この病院船は、南シナ海に点在する中国の監視施設等を巡回して勤務者への医療提供を行っていたようです。もしかしたらその巨大な胴体の中に武器弾薬を積み込んで、ついでに補給活動もしていたかもしれませんねぇ・・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました