17日、ロシアのプーチン首相がロシア版ステルス戦闘機T-50 PAK-FAのテスト飛行を視察、「このマシンは、主な競争相手であるF-22よりも、機動性、兵器、航続距離の点で優れたモノになろう」、また価格もF-22の3分の一程度になろうと発言し、低迷著しいロシア軍需産業の「起爆剤」にすべく、大いにアピールしました。
軍事サイト「Defense Tech」の18日付記事より・・
http://defensetech.org/2010/06/18/putin-declares-new-russian-built-pak-fa-stealth-fighter-better-than-f-22-raptor/#more-7736
当該記事の概要は・・・
●17日、プーチンがT-50のテスト飛行を視察、その後地上で操縦席や機体を確認した後、「このマシンは・・(冒頭紹介)」と語り、今後30-35年間アップグレードを重ねながら、西側の3分の一の価格で提供されるだろう、とも述べたと伝えられている。
●プーチンお墨付きシールが、実際どれほど信頼できるモノなのか定かではないが、世界の市場で中国製のコピー兵器と競り合って、ロシア軍需産業を復活させたいとの死にものぐるいな姿勢は確認できた。
●F-35を嫌い、F-22を愛する豪州の人たちが何か意見を言うはずだと探していたら・・・見つかった。
曰く「F-22とPAK-FAの戦いは、きわどく、高く、早く、致死的なモノになろう。F-22は最初に敵をAPG-77で発見する。IRSTはコストの問題で搭載しなかった。PAK-FAはIRSTで敵を初度探知する。戦いは、超音速の英本土防空作戦か朝鮮戦争時のようになる。勝敗はパイロットの技量やミサイルの性能次第だろう。F-22がいつも勝つとは限らない」
●別の豪州人は・・「米国は今すぐF-35計画を中止して、老齢戦闘機を全てF-22に置き換えるべきだ。目の前に準備されている優秀な機体を何故使わないのか」
●FAP-FAについて結論めいた話をするには、もう少し様子を見る必要がありそうだ。
ご参考まで、米空軍幹部は・・・
●デプテューラ米空軍情報部長(中将)は・・・
「ロシアや中国が生産する高性能戦闘機は、今後米国が30年間輸出しようとしているF-35より安価で輸出されるだろう」と米空軍と軍事産業関係者を前に昨年9月に発言しています。
豪州の方がF-22フリークで、F-35が嫌いだとは知りませんでした・・・。豪州人に親近感を覚える方が日本にも多数見受けられるような気も・・・。
3分半ほどのYoutube映像ですが、離陸から軽やかに空中を舞う様子が紹介されています。また地上でもかなり密着して機体を撮影しており、専門家の方が見れば、そのステルス具合がある程度想像できるのではないでしょうか・・・。何となくペラペラ感もあるのですが・・・
(400記事記念の特別保存版記事)
「ゲーツ改革のまとめと整理」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-17
「400記事記念 反響大の記事特集」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-18
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