笑っちゃいけませんが、笑ってしまいます。
6日、米海軍が公式に4隻の無人潜水艦(UUV:Underwater Unmanned Vehicles)がチェサピーク湾で訓練中に行方不明になったと発表し、一般住民にも見つけたら連絡するように呼びかけています。7日の午後時点で、依然見つかってないようです。(写真左:海軍公表の写真)
当該記事は→http://hamptonroads.com/2010/06/navy-loses-four-underwater-unmanned-vehicles-norfolk
事態の概要は以下の通りです・・・
●6日日曜日午後1時頃、海軍は13隻の無人潜水艦を使用して海底を探査し、機雷のようなものを探す「捜索、識別、地形探査」訓練を行っていた。
●13隻の中の4隻とコンタクトが出来なくなり、海軍は沿岸警備隊や地方政府と協力して捜索を開始した。ハンプトンロード橋からチェサピーク橋までの間の捜索を月曜日も行っているが、まだ情報はない。
●海軍等は、小型船、海岸捜索隊や航空機のほかに、機雷操作のために訓練されたアシカやイルカを捜索に使用している。
●海軍は、UUVは人や環境に害を及ぼすものではないが、チェサピーク湾の交通障害になってはいけないので回収したい。見つけたら連絡して欲しい。電話番号・・・・
●同訓練は、カナダ軍と米軍が参加する例年恒例のもので、今年は11日までの間で約2500人が参加して実施される予定となっている。
このUUV無人潜水艦(適訳かどうか自身がありません。水中無人艇?)は・・・・
●QDR2010の中で、中国等のAnti-access(接近拒否)戦略に対処するための重点投資項目に上げられています。
●シンクタンクCSBAの中国対処構想レポート「AirSea Battle: A Point of Departure Operational Concept」の中でも、UUVはより遠距離での活動が期待されています。例えば、敵海軍基地に密かに接近してセンサーを敷設、敵基地近くで監視活動に従事、海洋観測の支援、対潜水艦作戦支援が具体的な期待事項に上げられています。
●更に同レポートでは、UUVが機雷となってプリプログラムや指令により場所を移動する事も想定されています。
QDR等で想定されているのは、行方不明のUUVよりも発展型かもしれませんが、ちょっとお粗末ですね・・・。もしかしたら東洋系の方が大勢で網を張ってたんじゃないでしょうか?? 捕まえてみたら「上海ガニを捕ろうとしたら、潜水艦が引っかかっちゃいました・・」なんて・・
記事から判断すると、地図上の楕円の辺りが捜索範囲のようです。周辺には軍の施設(海軍基地、空軍基地、JFCOM司令部も・・)が目白押しです。ご注意を!
「米の対中国新作戦は「Joint Air-Sea Battle」」)
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-05
「CSBA中国対処構想」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
「(その4)CSBA中国対処構想」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-21
「どんな兵器を:Anti-Access環境対応」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-04
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