T-38練習機に156の問題発覚

T-383.jpgAir Force Magazine4月号のメイン記事「A Force at Razor’s Edge」は、厳しい予算状況と今現在の戦いに勢力を振り向けなければならない米空軍の苦悩を綴った記事ですが、その中にちょっと気になる部分がありました
優れたジェット練習機として、米空軍が400機以上をパイロットの養成に使用しているT-38練習機についてです。優れた安定性・操縦性・機動性からアグレッサー部隊でも使用された実績があり、現在航空自衛隊からも毎年数名が中級の操縦訓練のため米国でT-38を使った教育を受けているところです。
T-382.jpg米空軍教育訓練コマンド(Air Education and Training Comand)の司令官ローレンス大将(Stephen Lorenz)は、「43年も運用を続けてきたT-38の後継機問題が、我がコマンドの大きな調達課題である」と述べ、更に・・・
●T-38(の主力である機体)の新しいものは新しい翼や種々のアップグレードのよって延命措置が施されている。(ネット情報では2020年まで延命OK)
●しかし、2026年までには後継機が配備されなければならない。(配備開始か交代終了時期かは不明)
●我々はここ数年調達作業を加速している。なぜなら機体の寿命分析(teardown analyses)の結果、156の問題箇所(single points of failure)が見つかったからだ。余りに問題箇所が多く、今度15年間もリスクを侵し続けることは出来ない。
T-38.jpgアフガンやイラクへの優先予算配分で、米空軍の多くの分野が影響を受けていることを同記事は伝えています。教育訓練を預かる者として、一言いわせろ的な面があるのかもしれませんが、安全に関することですから気になるところです。
同記事は以下のサイトで確認できます。
 → http://www.airforce-magazine.com/MagazineArchive/Pages/2010/April%202010/0410force.aspx

コメント

タイトルとURLをコピーしました