17日、ハイチ救援に多数動員されている米軍の指揮を執るキーン陸軍中将がテレビ局等のインタビューに答えている様子とキーン中将その人について紹介します。しかし、写真の報道陣・・・、少しは救援活動を手伝わないと・・罰が当たりますよ・・・。
インタビューでの発言概要は・・・
●我々のミッションは人道的支援であるが、治安確保任務の割合が増えている。増加しつつある暴力事案が、米軍によるハイチ政府支援の障害となっている。治安状況に細心の注意を払って行かなくてはならない。
●治安を担当するべきパナマ警察は、昨年のハリケーンで破壊的被害を受けた上に今回の地震でも被災している。
●空母カール・ビンソンは地震発生後直ちにパナマへの急行を決断した。現在は千人の空挺部隊が地上で、約3千人の海軍部隊が海上から救援を支援しているが、18日中には米軍兵士の総計は1万人に達する。
●16日に到着した第82空挺師団の約千名で、7万本の水ボトルと13万パッケージの食料を配給した。1パック2300カロリーの食料パックは、今後支援予定の60万パックと一部である。
●被害は「歴史的な規模」であり、米軍はスピードを持って対応し、臨まれる限りそこに留まる。
キーン陸軍中将(Lt. Gen. P.K. Keen )は・・・
米南部軍(US South Command)の副司令官で、いわば中米・南アメリカの専門家です。ちなみに南部軍司令官は空軍大将です。
中南米地域での経験は、陸軍の特殊部隊幹部としてパナマ侵攻作戦(Operation JUST CAUSE)に参加、パナマに3年、ホンジュラスに1年、ブラジルに2年、それぞれ幕僚や学生として滞在経験があります。
また、指揮官としては、コロンビア駐留米統合軍司令官(01-03年)や南部陸軍司令官(05-07年)を歴任しています。
更に、ラテンアメリカ研究でフロリダ大学から修士号を得ており、学術的な面からもカリブ・ラテンアメリカ地域の専門家です。
20万人の死者・・・
ハイチは西半球で最も貧しい国と言われており、国民の80%は劣悪な貧困状態に置かれています。また国民の70%近くが、自給のための小規模な農場に依存していますが、農業インフラが不十分で、国民の80%は劣悪な貧困状態に置かれていると伝えられます。人口1千万人の国ですが、ハリケーンに続いて今度は地震、厳しい国です。
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