米国防省HPのトップニュースに米空軍の話題が載ったと思ったら、やっぱり「米空軍もアフガンのために工夫して頑張ってます」との主張の記事でした。
シュワルツ空軍参謀総長が、10月末の空輸給油協会(Airlift Tanker Association)総会でのスピーチで、運用上の重要事項として「ISR」と並んで強調していたのが、「統合の現場要求を満たす、高い適時性や達成度が求められる直接支援任務」です。
ここでの直接支援任務とは、地上で困難に直面している友軍を「至短時間に効果的に、空軍戦力によって助ける」ことを指しています。
このような能力向上のためにラスベガス郊外のネリス空軍基地に置かれているのが記事で紹介されている「空軍戦闘センター(Air Force Warfare Center)」で、第57航空団を実働部隊として活用し、実戦的研究に取り組んでいます。。
同センター司令官(空軍少将)は「(イラクやアフガニスタンの)地上部隊を支援するため、何が現在行われ、どのように改善できるかの分析に全てが向けられている」と述べています。
例えば561統合戦術隊は、頻繁にイラクやアフガンを訪れ、現場部隊から問題点を聞き取ります。そして彼らの発見した問題点等は同センターの教育に反映されると共に、陸軍や海兵隊とも共有されます。
更に教訓を(空軍内の)ウェッブサイトで公開し、迅速に多くの人間が共有する手法が最近注目を集め、、空軍内の人気サイトになっている模様です。
最近の同センターの取り組みには、長距離航空阻止任務用に開発されたストライクイーグルF-15Eを、如何にして上手にISR任務や近接航空作戦に活用するかも含まれています。
ほかにも、戦闘地域内での偵察・近接支援任務の関連で、重要目標の追尾法、爆弾をスキップさせて敵が潜むトンネル奥深くに送り込む手法、人口密集地域で被害を局限して爆撃精度を上げる方法等にも取り組んでいます。更に、ライブ映像を地上部隊と共有することも情報共有の効率的な手法であると、57航空団司令が説明しています。
同センターは、ペトレイアス中央軍司令官がその不足を悩みとする、地上部隊と同行して空軍攻撃を誘導するJTAC(Joint terminal attack controllers)の養成も行っています。爆弾をスキップさせてトンネルの奥へ・・・、極東地域でも使えそうですね・・
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