米国では10月が国家サイバーセキュリティー意識強化月間(National Cyber Security Awareness Month)になったらしく、国防関係者からも関連の発言がありました。国土安全保障省主催の6回目を迎える本月間についてはhttp://www.dhs.gov/files/programs/gc_1158611596104.shtm(英語)をご覧下さい
1日、リン国防副長官は「国防省と米軍は「.mil」の世界のサイバー対処を担当しているが、300万人の要員が700万台の端末等で本分野の最前線にいることを考えると課題の大きさに唖然とする」と述べました。
また「20年の歴史しかないサイバー戦分野は、航空機の発展にたとえるとまだ複葉機時代にある。つまり今後まだまだ試行錯誤と競争が続く分野である」と表現しました。
2日、米海軍制服トップであるラヘッド米海軍作戦部長(Gary Roughead)は「情報ドミナンス担当作戦副部長を設け、情報収集・情報分析・通信ネットワークの分野を一元的に監督させる」と表明し、部隊レベルでも「Fleet Cyber Commandを立ち上げ、対潜水艦作戦を担当していた第10艦隊を再編して運営させる」と述べました。
ゲーツ長官の方針でサイバー分野は米軍全体で一元管理の方向にあり、このFleet Cyber Commandも6月23日にゲーツ長官が示したサイバーコマンド(US Cyber Command:戦略コマンド零隷下)の監督下になるようです。
空軍が8月19日に発表した空軍宇宙コマンド隷下の第24空軍(宇宙部門とサイバー部門を一元管理)もそうなんでしょうか・・・24空軍に関しては「米空軍が宇宙部隊とサイバー部隊を一元管理へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-08-21 をご参照ください
コメント