29日、メイバス海軍長官(Reymond Mabus:写真)は、長くその道が閉ざされてきた女性隊員の潜水艦勤務を許可すべきであると主張しました。
造船所を視察した後の記者会見で「私が5月に着任以来、ラヘッド海軍作戦部長(米海軍制服のトップ)と協議としてきたが、我々は本課題にアグレッシブに取り組む」と強い決意を述べました。
そのラヘッド作戦部長も先週、「既に水上艦艇では男女が共に勤務しており、潜水艦に女性が乗り組む方向性はとても好ましい。我々は乗組員の多様性と共に本課題にも精通している」と語り、狭い艦内に女性用の設備を設ける等の課題はあるものの、乗り越えられない課題ではないとの見解を示しました。
そして「種々の問題には順序を追って取り組み、米海軍と潜水艦部隊に何がベストかを考えながら、海軍勤務者の多様性を拡大する方向で引き続き取り組む」とし、反対論者にも配慮しながらの姿勢を示しました。
制服トップのマレン統合参謀本部議長は本件に関し、「我々は引き続き女性の機会拡大を進めるべき。潜水艦勤務を女性にも解放することは、私が期待する変化の一つである」と容認姿勢を示しました。
背景には潜水艦勤務希望者の減少と質の低下があると推察されます。公式発言で女性受け入れが困難なことを説明するのは「至難の業」でしょうが、あの狭い空間に・・・米海軍内の激論が聞こえるようです。
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