米国防省、調達改革にのろし

sealimages.jpgゲーツ国防長官はかねてより、1兵士と家族のケア重視 2不正規と通常戦へのバランス有る備え 3調達取得改革 の3つの分野での改革を主張していますが、3つ目の調達取得改革についてはあまり明確なものが見えてきませんでした。しかしここに来て「のろし」らしき記事が国防省のHPに出現しました。
10日、国防省のC3ISR調達担当次官補代理のHarp氏が下院軍事委員会の調達改革小委員会で証言し、C3ISR部門での国防省の調達を「is far too slow to keep pace with ・・・ rapid pace of IT change.」(余りに遅すぎて、極めて急激に進むIT技術の進歩についていけていない)と現状分析し、改革を推進していく旨を述べました。
その中で、技術を見極めるのに時間をかけすぎ、一つしか作らない巨大なシステムを想定し、実際に作ると全く別物になっている、またオバマ大統領の目指す支出削減に著しく反する等々と厳しい自己批判を行っています。
将来の方向として・・・・・
●時間をかけて、一つのシステムを丸ごと全て換装するのでなく、定期的に民生用技術のレベルに会わせて修正を加えてゆく方式が適当
●通常の兵器システムの調達プロセスと同様のプロセスはC3ISR分野では遅すぎる。
●2010予算年度から、国防省は新たなIT調達方式により10のパイロットプログラムを開始する。その目指すところは、より小さなプログラムで要求を満たす事である。具体的には7万5千行以下のプログラムで事業を組み立て、納期に間に合わないような数百万行のプログラムの事業は目指さない。
どこかの国でも、IT分野に関しては業者にお任せで、言いなりのお役所価格を押しつけられているケースが有りそうですが・・・

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