9日、キーティング太平洋軍司令官の後任にノミネートされている太平洋艦隊司令官ウィラード海軍大将(Robert Willard)が、今秋交代に向けた議会承認手続きの一環として上院軍事委員会での証言に望みました。北朝鮮情勢、中国軍との交流再会状況や捕虜・行方不明者対策等について証言した様子が速報されています。ウィラード大将の経歴等は「次期太平洋軍司令官・ほぼ決定」(http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-05-29)をご参考に。
●(北朝鮮情勢)我々は50年以上に渡り同国を見つめている。私は北朝鮮の能力に関する米国のインテリジェンスに満足しているが、最近のミサイル発射などに代表される一連の行動の動機についてはミステリーである。
●(中国軍との交流)米国から台湾への武器供与承認を受け両国の軍事交流が停滞しているが、最近中国で開催された国際観艦式を通じて「再会の始まり」状況に入った。事の伸展は、両国が軍事交流の価値に気づいて継続するかにかかっている。
●(統合捕虜行方不明者(POW-MIA)コマンドに関し)太平洋軍隷下に置かれる同コマンドの任務も大きな挑戦の一つである。収集品を科学的に分析して判別につなげる専門家の不足が一つの問題であり、専門家を確保すること又は必要時にその力を借りる事が出来る専門家へのアクセスを確保することが答えにつながると考えている。より詳細に何が必要かを今後見ていきたい。
情勢だけでなく、遺骨収集までが任務にあるようです。「まず兵士を大事にしよう」とのゲーツ長官の取り組みの具体化でしょうか、記事での扱いが中国問題と同レベルでした。
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