米統参議長、なつかしい人と会う

thmb_090629-N-0628-056c.jpg「なつかしい」とはマレン米統参議長にとってではなく、日本の国際平和協力活動関係者にとっての話です。なつかしい人とは、ポーランド軍参謀総長ゴンゴル大将(Gen. Franciszek Gagor)のことで、2003-04年にゴラン高原に展開している国連PKO部隊UNDOFの司令官として短期間ですが日本派遣部隊がお世話になっているからです。ゴラン高原の前はイラクとクウェートの国境に展開する国連部隊を指揮し、ゴラン高原の後はNATO本部のポーランド代表としてアフガン派遣をリードしたポーランド軍屈指の国際派です。写真中央です。
今回のマレン議長の訪欧ルートは、露→ポーランド→独(ゲーツ長官と合流。欧州軍司令官交代式参加)ですが、露の後にポーランドを訪問した背景には、ロシアともめているBMD用ミサイルの配備問題があるのでしょう。昨年8月に当時のライス国務長官がポーランドと迎撃ミサイル配備の調印式をやっていますが、最近特に噂が出ているのは「イランやアフガン対応で露の協力を取り付けるため、ミサイル防衛問題で米は露に妥協するのでは??」との観測です。オバマ大統領の訪露で何が出るか・・・
29日そのゴンゴル大将との会談の後、マレン議長はイラクやアフガン等で先陣を切って米国を支持し犠牲をいとわず派兵してくれているポーランドを称える会見を行っています。その通りです。ポーランドは西側国として又NATOで認めてもらうため、イラクでもアフガンでも頑張っており、ミサイル防衛分野でも米に協力しているのに・・・、大国の間で生き残りの道を探らなければならない国家の難しさを感じざるを得ません。

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