18日、ゲーツ米国防長官は記者会見で、F-22の継続生産を予算に組み込もうとしている上院を厳しく非難しました。国防省HPによれば発言の要旨は次の通りです。
●国防省はこれまでの投資により大規模で優れた兵器システムを獲得してきており、その優位は今後20~25年は維持できる。
●そのような全般状況にあっても将来を見据え、通常戦力分野では5世代戦闘機であるF-35に決して小さくない投資をしている。また報道されることが少なくて残念だが、核抑止分野ではオハイオ級戦略ミサイル原潜の後継についても投資を開始している。
●2010年度予算では、ベトナム戦争の教訓を忘れたようなことが再び起こらないように、我々のCounterinsurgencyに関する教訓を制度化することを目指している。
●我々は将来、非常に多様な脅威を想定せねばならず、今時のQDR見直しにおいては、長らく想定していた「2つの通常戦争を戦う」との前提を取り払うことが私の一つの主張である。
●率直にいえば、60機追加でF-22を購入しなければ我が国を危機に陥れるとの上院の主張は、全くナンセンスだ。
失業者発生防止の観点からだけ議論されている感のあるF-22に期待を寄せるのも厳しいと思う今日この頃です。
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