米国防副長官、ミサイル防衛を語る。

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16日、リン(Lynn)米国防副長官は上院軍事委員会で、見直しに取り掛かったばかりであるとの前提を置きつつ、ミサイル防衛への取り組みについて証言しました。
2010年度予算要求で従来計画をかなりカットしているので、全体としてどのように説明するのかに興味を持ちました。この方、レイセオンの元副社長ですから・・・。国防省HPに掲載された証言の概要記事では、以下の4つの基本原則に沿ったモノとしてミサイル防衛を説明しています。
●ならず者国家からの米本土の防衛と米軍の防衛
この項目では、10年予算でTHAADとイージス艦SM-3の増強を要求している旨を説明しています。
●新たな脅威への備え
かなり曖昧ですが「国防と地域ミサイル防衛のために継続的に投資及び研究開発を継続する」と述べました。
●米本土のミサイル防衛有効性確保
キネティック・インターセプターと多弾頭キラーの中止やエアボーンレーザーの再検討を打ち上げた関係上、シンプルに「精力的なテストが必要」と強調
●防衛分野での国際協力の基礎として活用
「欧州における協力には結論が出ていないが、イランの脅威を減らすため露を含めた各国との協力追求が重要」とイランに言及したほか、広範な抑止や同盟関係を考える上で重要部分であると述べました。イランを気にする湾岸産油国を多分に意識した発言と見ました。(日本も入っていると信じたいです)
同時にミサイル防衛庁官の陸軍中将が「ミサイル防衛はお金がかかるが、失敗のコストは更に高い」と証言し、支持を求めています。同盟国への負担増に結びつかないことを願います。

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