イラクやアフガンでの教訓を基に作成され、米陸軍・海兵隊が2007年から使用している「反乱・反政府活動対応マニュアル」(Counterinsurgency Field manual)の序文には、「本マニュアルを特徴付けるのは、禅問答のようなパラドックスに満ちた、反乱・反政府活動対応における心得である。」との記述があります。
そして本文には、「時に、あなたの部隊を守ろうとすればするほど、あなたの部隊は不安全な状況に置かれる」、「時に、あなたが力を使えば使うほど、その効果は薄らいでいく」「反乱・反政府活動対応においては、時に撃たないことが最高の武器である」等々、非対称な戦いの現場におけるパラドックスが述べられています。
紹介した序文の著者は、民主党政権下で日の出の勢いのシンクタンク「CNAS」の若きプレジデント・Nagl博士43歳。イラク戦争にも戦車大隊長として参加した彼は、今や不正規戦闘やアフガン関連軍事情勢のピカイチ専門家として超多忙な日々のようです。
「仏教には個人的に興味があって勉強していた。あのマニュアルは、米だけでなく日本を含む各国の教訓から生まれたものだ。」と飲みながらHolylandに語ってくれました。
本マニュアルはアマゾンで簡単に買えます。写真はNagl博士(元陸軍中佐)
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