U-2偵察機が引退できない・・・

「エリア51」で試験したU-2偵察機はまだ現役
「U-2はあと40年活躍?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-16
「U-2操縦席からの映像」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-10-07
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U-2.jpg米軍事情報サイト「DOD Buzz」が独自取材の結果として、ノースロップ・グラマン社によるグローバルホーク(RQ-4 Block 30 and 40)開発の遅延とコスト高騰により、開発プログラム自体が危機に直面している(be headed for death row)と伝えています。
そしてこの遅延により、米空軍が数年前から計画している伝説の有人偵察機U-2の引退が延び延びになっている模様です。
非常に断片的で、「東スポ」的な記事ですが
DOD Buzzによるレポートの概要は・・・
RQ-4Block40.jpgグローバルホーク(以下GH)は32時間以上の滞空能力と6万フィートの飛行高度から、伝説のU-2偵察機の後継機として中国やイランでの偵察活動を期待されている。現在はアフガン上空で、簡易仕掛け爆弾IEDの光学探知やタリバンの携帯電話傍受に引っ張りだこである。
●しかし、GH計画の遅延により、引き続きU-2が跳び続けなくてはならない状況にある。その遅延の背景には、センサー能力と機体の飛行性能が十分でなく、コストも1機160億円程度にまで高騰している実態がある。
米空軍の調達担当空軍次官補であるDavid Van Buren氏は、「GHに関して明るい材料は全くない。開発計画全体が好ましくなく、コストに関してもそうだ」と、普段はオフレコの会見しか行わない同氏が、珍しくオンレコで語ってくれた。
●コストの再見積を今秋までに提出するよう求めている模様である。ノースロップグラマンの責任かとの問いに対し同氏は、明確な答えが出来る段階ではないと言及を避けた。
どの程度の問題を抱えているのか独自に調査をしたところ、信頼できる筋から「早急に根本的な改善策が執られないと、この計画は息絶える方向に向かうだろう」とのコメントを得た
RQ-4.jpg●関連の議会関係者は、計画立て直しに議会は強く反対した、と述べている。つまり「本当に更なる資金を投入しなければ問題が解決しないのか」との疑問である。また、空軍は数年前にU-2を引退させようと考えていたが、まだ十分働けるのではないかとの見方もある
これに対してノースロップグラマン側は、我々は空軍側窓口に企業側のコスト削減努力を伝えている。コストの高騰は調達機数の変動によるもので、全体には下降傾向にある、と反論している。
提供済みの機体の修理期間短縮については、センサー企業がシフト勤務者を増やしたり、現場での修理要員を増員したりして対応している。何よりも当初計画を大幅に上回る機体の使用が、要修理箇所の増加の大きな要因である。空軍が3機、海軍が1機を1日24時間/週7日運用しているのだから・・・
海軍用GHとして開発が進められているBAMS(Broad Area Maritime Surveillance)への影響については情報が得られなかった。
U-2 22.jpg
U-2がどこで活躍しているのか気になるところです。昨日紹介した「Air Force Magazine」の記事では、南西アジアの基地に着陸するU-2の写真が掲載(写真左)されていました。UAEかパキスタンか・・・それとも・・
「エリア51」で試験のU-2偵察機はまだ現役
「U-2はあと40年活躍?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-16
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