15日、米議会上院の軍事委員会でヒアリングに臨んでいたペトレイアス中央軍司令官が、マケイン上院議員らの厳しい質問に対応している最中、座ったまま突然もうろうとなり、すぐ後ろに座っていた補佐官に抱き起こされる状況に陥りました。
補佐官に促された司令官は正気に返り、自分の足で歩いて会場を一端後にして、医者の診察を受け、水分と軽食を捕りました。退場から約20分後、笑顔で現れた同司令官は会場から拍手で迎えられて席に戻りましたが、議長がヒアリングを翌日に延期することとしました。
ペトレイアス司令官は、いわるゆる体力向上マニアとして知られ、日頃から空挺隊員としての体力維持に精力的に取り組んでいることで知られていました。
医者は、長旅と時差、及び水分補給不足が主な原因の一時的なめまい、と説明しましたが、様々な憶測を読んでいるようです。
マケイン上院議員らの質問は「大統領が決めた来年7月頃からの撤退開始は本当に正しい判断か」に関する矢継ぎ早の質問で、大変厳しい内容で有ったこと。
かつ質問の材料に、最近米国で出版された「The Promise」という暴露話本の中身が取り上げられ、大統領が同司令官に対し「(昨年11月頃に、11年夏からの撤退開始が難しいと反対する同司令官に対し)18ヶ月後に撤退を開始しなければ、誰も(米軍駐留を)支援する者はいなくなる」と言ったのではないか?、等々の詰問が有ったようです。
ネット上では、「水分不足であの症状にはならない」、「別の原因だ」、「PTS特有の症状で、強烈なストレスを受けた時に発症する症状だ」等々の反応が現れているところです。
ペトレイアス司令官は、イラク安定化に新たな手法を導入して成功に導いた米軍にとっての救世主で、その手腕を買われてイラク担当から中央軍司令官に出世した人物です。「米軍が志願兵のみで戦う歴史上最長の戦い」になったイラク・アフガンは、そろそろ人間の限界を超えつつあるのかもしれません。
ペトレイアス将軍、お大事になさって下さい。マクリスタル司令官(アフガン担当)もお気を付けて・・・。
ぺトレイアス大将の退任式スピーチ
→→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-09-01
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