日米海軍がその国運をかけて戦った「ミッドウェー海戦」(米国時間1942年6月6~8日)から68年目の今年、4日から米国内各所で記念行事が開かれています。
ワシントンの海軍メモリアルで開催された記念式典でラヘッド海軍作戦部長(海軍制服トップ)は・・・・●トラファルガー海戦、対馬海峡海戦(日本海海戦)等と並んで、ミッドウェー海戦は正に対戦国の明暗を分けた一大決戦であった。
●日本帝国海軍の赤城、加賀、飛龍そして蒼龍を我が米海軍が撃破し、戦い全体の流れを変えたのである。
●本年は、空母ロナルド・レーガン戦闘群がミッドウェーの現場に向かい、追悼式を行う予定である。
●ミッドウェーを勝ち抜いた個々の海軍将兵の行動、力強い性格、固い決意・・それらが我々をして偉大な歴史と感じさせ、このような集いを催させるのである。
●今日我々が直面する課題を思うとき、ミッドウェーを勝ち抜いた献身、魂、比類無き精神力を備えた現代の兵士と国民により克服されていくだろうと考える。
そんな米国防省HP記事と並んで、「国防指導達がAir-Sea Battle Conceptを訴える」と題した記事が掲載されています。内容は本サイトでも既にご紹介したゲーツ長官やマレン統合参謀本部議長のJASBCに関連する発言ですが、ラヘッド海軍大将の「今日我々が直面する課題を思うとき・・」との言葉と響きあうものがあります。。(写真はミッドウェイ記念行事の一環で、F-18とヘルキャットの編隊飛行)
7日付記事「国防指導達がAir-Sea Battle Conceptを訴える」の中身は・・・
●マレン統合参謀本部議長は空軍士官学校の卒業式(5月26日)で・・
軍隊は、大統領と納税者たる国民に対し、効果的かつ効率的に行動する責任を負っている。Air-Sea Battle Conceptは、軍種間や省庁間、更には国家間の縦割り意識をどのように取り除くかの主要な例となる。我々の努力を結集し、長年の同盟国や新たなパートナーとも緊密に連携して、フラットで変化が早く、相互関連の強い世界について行かなくてはならない
●ゲーツ国防長官は海軍協会(5月3日)で・・・
より革新的で統合指向の考え方が必要である。米海空軍がJoint Air-Sea Battle Conceptの作成に合意したことに励まされる。このコンセプトは、20世紀の最後にAir-Land Battleがそうであったように、21世紀の始めにおける米国の抑止力となる可能性を秘めている。
7日付記事が書かれたのは、空母時代の訪れを告げたミッドウェー海戦とそれを作り上げた海軍の偉業を忍ぶと共に、将来に向かってこの精神で取り組め!との叱咤激励でしょう。
あれから早68年ですか・・・。日本でも少しは取り上げて欲しいですよね・・・色々学ぶところ満載ですよね・・・。
(付録)
「海軍海兵隊とも全面対決へ」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-04-1
「(補足)海軍海兵隊とも全面対決へ」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-07
「ゲーツ長官が空軍へ最後通牒」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-09-17
「ゲーツ長官が国防省と議会にも宣戦布告」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-09
「(補足)アイゼンハワー・ライブラリ演説」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-11
「CSBA中国対処構想」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
(その2)から(その5)
「(その6)CSBA中国対処構想」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-24
「Air-Sea Battle Conceptの状況」
→ http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-23-1
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