アフガニスタン作戦の司令官だったマクリスタル前司令官が、ローリングストーン誌に米政権の首脳や駐アフガン大使への不満をぶちまけて解任された件は記憶に新しいところです。
マクリスタル大将は即刻解任されたのですが、その後マクリスタル大将の人柄について語られるのは「肯定的」な側面ばかり・・・
軍人として実直で、誠実で、検討段階では軍人としての意見を適切に述べるが、決定後はわき目もふらず任務に邁進・・・。まるでゲーツ長官が肖像画を座右に掲げるマーシャル元陸軍参謀総長(その後、国務長官、国防長官等歴任、ノーベル平和賞受賞。欧州復興のマーシャルプランで有名)そのもののような人物像です。
そうなると返す刀で批判を浴びるのがオバマ政権の首脳・・・。中でもマクリスタル大将に冷たく当たったとされるバイデン副大統領は、特に米軍内から厳しい視線を向けられています。
そのような視線を感じてか・・7月初旬バイデン副大統領夫妻がイラクを訪問、米国防省HPは兵士や地元民が同夫妻と懇談する場面の写真を大量に掲載しました。
しかし米軍兵士がカメラマンだけあって、その真実の姿がにじみ出ています。下の写真・・・
左 → 米軍の女性兵士がアフガンの女性に工芸品の作成を推奨するプロジェクトの様子ですが、地元の風習に従ってベールをまとって溶け込もうとしている。
右 → Jill Biden副大統領夫人(博士号保有者)がイラクの教育関係者に接する姿は、いかにも上から目線・・短いスカートに足を組んで・・・。現場部隊の努力をどのように考えているのでしょうか・・・。
この夫人、オバマ政権誕生後、「うちの主人は最初国務長官を要請されたんだけど、出張が多くていやだと断ったら副大統領になっちゃった・・」とTVで発言してひんしゅくを買った人物です。
現場はさぞ辛いでしょうね・・・
(おまけ)「ゲーツ改革のまとめと整理」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-17
「400記事記念 反響大の記事特集」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-18
CSBAと「Joint Air-Sea Battle Concept」の関連記事一覧はこちら
コメント