3日、米空軍NORAD(北米防空司令部)関係者が、来週ロシア空軍と米空軍北米防空司令部及びカナダ空軍が「航空機の実飛行を伴う」訓練を5日間にわたり実施すると発表しました。
米側はアラスカのエレメンドルフ基地の航空作戦センターが、ロシア側はカバロフスク基地が実際の活動を行う予定です。
なおこの演習にはロシアと米国の航空路管制機関も加わることになっています。
(追記事項)
11日付国防省HP記事は「The three-day exercise, called “Vigilant Eagle”」が3日間の演習を11日に終了した、と報じています。
当該記事は→http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=60393
米国防省HPによると、演習の想定及び訓練概要は以下の通り・・・
●米国の民間機がテロリストに乗っ取られ、管制機関との通信がとれない状態
●民航機は2種類。アラスカから極東に向け飛行するコースと逆コース
●乗っ取られた民間機に対し、ロシア空軍と北米防空司令部が共に民航機の状況を確認するため戦闘機を発進させる。
●民航機の状況を米露間で共有し、戦闘機による民航機の監視を上空で適切に引き継ぐことを訓練の中心におく
●米露双方から空中警戒管制機や空中給油機が参加する。
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結構画期的な訓練だと思います。
ロシア側の能力を見る極めてまれな絶好のチャンスでしょう。
ロシアのAWACSや空中給油機がどのあたりで活動するのかは不明ですが、その実力のほどが明らかになるかどうかに注目が集まります。
また、双方の指揮所に米露関係者が立ち入ればこれもまた結構画期的な出来事だと思います。
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