http://www.defense.gov/news/newsarticle.aspx?id=61860
28日、CNNのインタビューに答え、マレン統合参謀本部議長が、アフガン、タリバン、イラン、イエメンについて語りました。
CNNのGPSというインタビュー番組の中でですが、米国防省HP記事も非常に短いものなので、エッセンスといえばエッセンスでしょうし、外向けの一般論といえば一般論です。しかしこんなところにこそ、本音があるものです。
アフガン撤退について
●我々は、来年7月にはアフガンからの兵力撤退を開始する。いかなる撤退も現場の状況如何であり、現場指揮官の意見上申に基づき決せられる。
●撤退開始の期限に我々は強く関与している。しかし来年7月以降も大規模な米軍および同盟国軍がアフガンに駐留し続ける。
タリバンとの交渉について
●タリバンとの和解の話し合いは、有利な立場(from a position of strength)で進めなければならない。ちなみに、現在のアフガン政府とタリバンの話は「話し合いのための話し合い」に過ぎない。
(注:少し前に本ブログで、米軍がタリバンとの和解交渉を開始、とお伝えしましたが、今週複数の米有力紙が、米国政府とアフガン政府は偽者のタリバン代表者に騙され、話し合いのための空輸や資金援助を行ってしまった、と報じています。11月23日付ニューヨーク・タイムズ紙は「秘密対話でのタリバン指導者は詐欺師であった」との記事を掲載し、11月24日付ワシントン・ポスト紙は「タリバン詐称者は交渉の危うさを暴露」との記事を、同日付ロスアンジェルス・タイムズ紙も「タリバンのための交渉者?多分そうではない」との記事を掲載している)
イランについて
●イラン高官の発言とは裏腹に、イランは兵器レベルの核開発を継続している。
●米国は時に軍事的なオプションも検討しているが、私は依然として対話や関与に焦点を当てるべきと考えている。ただし現実的な方法でだ。
●米国はイランが真実を言うかについて注目すべき。同時にイランがゲームに興じた歴史を持つ国であることも米国は忘れてはいけない。
アラビア半島のアルカイダ
●イエメンに拠点を置くアルカイダはこれまでと同様に問題が多い。積極的にメンバーの勧誘を行っている。このグループは米国民を殺害しようとしている。
●この脅威に米国は対応していく。
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