米軍(又は米軍兵士)は作戦や演習名をあしらったワッペンを演習や実作戦用に作成し、参加兵士の一体感を高める手段として用いるのが得意です。また部隊のシンボルマークをワッペン化して胸や肩に貼り付け、所属部隊をアピールしている兵士をご覧になった方が少なくないと思います。。
日本でも、ミリタリーファンの皆さん(そうでない人も)が、鞄やスタジャンなどにコピーのワッペンをたくさん貼り付けているのを結構見かけます。
写真上の女性海軍兵士がつけているのは、米軍が実施中の東日本大震災救援作戦の名称「Operation Tomodachi」(ともだち作戦)を日の丸を意識したデザインに織り込んだワッペンです。
米軍兵士はうまいことデザインするな・・・漢字の「友」の文字もデザインとしてなかなか・・・と思っていたら日本人のデザインでした。以下30日付産経新聞の記事より
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(前略)ワッペンは、米海軍関係者と長年親交のあった日本人が救援活動に感銘を受けて製作し、「日米の架け橋になれば」と無償で提供したものだった。
「トモダチ作戦という名前を聞いて涙が止まらなくなった。お礼の気持ちからワッペンを作ろうと、手がすぐに動いた」。そう語るのは、「友」ワッペンを考案した月刊誌「航空ファン」編集部員の雨宮隆太さん。
妻の亜希美さん(33)が運営するインターネットの航空グッズショップを通じて、台湾の刺繍工場に発注し、14日から製作にとりかかった。
デザインは雨宮さんが担当。「トモダチ」をイメージし、日の丸の中央に「友」という漢字を置いた。「がんばろう日本」という文字を添えたのは、「被災された方も『アメリカ人が助けにきた』とすぐに分かり、被災者にも安心が伝わると思ったから」という。
(中略)厚木基地(神奈川県綾瀬市)で開かれる航空祭での通訳やボランティアなどを通じ米軍と親交を深めてきた雨宮さんはこれまでに1千枚を基地の部隊に無償提供。
その後も、各部隊から「こんなにフレンドシップを感じるものはない」「みんなでつけて頑張るから全員分ほしい。原価だけでも払いたい」と追加注文が殺到したという。
「友」ワッペンが報道されると、「ぜひほしい」という、一般からの問い合わせが相次いだため、1枚千円でチャリティー販売することも始めた。製作コストなどを除いた利益の全額を東日本大震災の義援金として寄付するという。(後略)・・・
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ご参考1
「写真で見るともだち作戦」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-05
いろいろな普段は表に現れない人々が話題になるこのごろです。雨宮さんは原価1枚400円のワッペンを千枚無料で提供した後は、1枚1ドルで米軍希望者に提供しているらしいです。
このような思いと活動が、真の付加価値を生むのかもしれません。一枚欲しいな・・・
ご参考まで2
「本ブログ過去の主要記事」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-03-23
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