欧州米陸軍を削減へ

armyEUcom.jpg冷戦後、欧州の米軍は大幅に削減されました。陸軍は欧州にあった施設の7割を閉鎖し、1989年に21.3万人だった勢力は、現在の4.2万人までに縮小されてきたところです。
しかしゲーツ長官は、まだまだ余分な兵力があり、兵力数に不釣り合いな高官ポストが多数残されている、と酷評してきたところです。
「14兆円精査案で政府議会と」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-07
「11万人削減案を長官へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-26
9日、匿名の米政府高官がAP通信に語ったところによれば、米国防省は2015年に現在欧州に展開している4個戦闘旅団のうち、ドイツに展開している1つを削減する模様です。
最終的な決定はまだ成されていないようですが、数ヶ月中に公表されるようです
9日付「Military.com」記事より
匿名の米政府高官によれば・・・
●削減の候補は、ドイツに駐留している第170戦闘旅団(Baumholder)または第172歩兵旅団(Grafenwoehr)になる予定
armyGM.jpg●欧州米陸軍はアフガンやイラクに派遣される米軍の主力であり、最近はその大部分が継続派遣されている状態が続いていたところ
●2014年に予定されている米軍のアフガンにおける戦闘行動終了に伴い、派遣されていた欧州米陸軍部隊は欧州に戻る。従って、仮に1個旅団が削減されても、不在が続いている現状よりは実質プレゼンスが改善される。
NATO指揮官Stavridis海軍大将は昨年議会で・
●少なくとも現兵力数を維持しなければ、与えられた任務を果たせないリスクが生じる
有力上院外交委員会メンバー(Richard Lugar)は・・・
●更なる兵力撤退は欧州の安全保障を損なうモノであり、また米国の欧州への関与に対する他NATO加盟国の信頼を損なう恐れがある。
/////////////////////////////////////
Stavridis.jpg欧州を取り巻く安保環境に詳しいわけではありませんが、現在の世界を見渡せば上記の方向性は流れかな・・・と思います。
それにしても最近Stavridis大将の名前が良く登場します・・公式非公式を問わず。

タイトルとURLをコピーしました