ボーイング無人ステルス機初飛行

RQ-170 Sentinel.jpgビンラディン襲撃作戦以降、無人ステルス機の話題が続きます
しかし、Air-Sea BattleもAnti-AccessもA2ADも全てこの無人ステルス機によるISR能力と長距離攻撃能力に掛かっており、その成否から目を離せません
また最近、強烈な皮肉を込めてPCW(Pilot-Centric Warfare:パイロット中心の戦闘)との用語が使われ始めましたが、この日本だけを避けているような大きな全世界的な時代の流れに乗って、無人機についてもご紹介していきたいと思います。3日付「Defense Tech」記事
無人ステルス機には大きく以下の3種が・
空母艦載機開発競争の勝者 X-47B(N-UCAS) 写真下
 ノースロップ・グラマン担当 本年2月4日初飛行 空母からの離発着試験が今後予定。
●空軍がアフガンで試験中? RQ-170 Sentinel 写真上
 カンダハル飛行場で目撃され「なぜアフガンに無人ステルス機?」との憶測を呼ぶ。ビンラディン襲撃作戦に参加したとの噂あり。また対イランの偵察や攻撃を念頭に置いているとの噂も
本日紹介のPhantom Ray(X-45) 写真中
 ボーイングが空母艦載機に提案したが、X-47Bに敗れたX-45を元に、自社負担で継続開発中のステルス無人機
Phantom Ray初飛行は・・・
PhantomX-45.jpg4月27日に加州エドワーズ空軍基地(X-47Bと同じ場所)で初飛行に成功。高度7500フィート、速度178ノットで飛行。写真左
●今後、高度、速度や機動の面でより高度な試験を段階的に実施予定。その後ボーイングは、ISR、近接航空支援CAS、電子攻撃、自動空中給油の試験を実施する予定
●開発責任者のCraig Brown氏は、自立的に飛行する戦闘機サイズの無人機の能力は飛躍的に向上しつつありどこまでレベルを上昇させることが出来るかを確認したいとの熱い思いの駆られている、と述べ興奮を隠しきれない様子
/////////////////////////////////////
N-UCAS.jpgボーイングが自社負担でも開発を続けているのは、その将来性に期待するところが極めて大きいからでしょう。次期爆撃機LRSやその他ファミリーシステムへの食い込みが念頭にあるのでしょう。
次期空中給油機の機種選定に勝利した財政面での余裕も背景にあるのでしょうが・・・・
関連記事
「ビンラディン作戦と無人機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-03
「なぜアフガンに無人ステルス機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-28-1
「映像:Phantom Ray」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
「米空軍ISR組織の革新」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-21
「UAV操縦者育成の新時代」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-27
「米無人機の再勉強」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-09-05

タイトルとURLをコピーしました