11日、空母エンタープライズがノーフォーク海軍基地を出発し、最後の任務地である中東へ向かいました。空母エンタープライズは、初の原子力推進空母として1961年11月に進水し、昨年50周年を祝ったところです。
エンタープライズは、8つの原子炉とイージスレーダーの前身である巨大なSCANFARレーダーを搭載していましたが、原子炉の効率性は良くなく、レーダーも故障が多発していました。
レーダーはその後交換され、教訓は現在のイージスレーダーに生かされました。ただし、原子炉はそのまま。でもその後のニミッツ級には、より効率の良い強力な原子炉2個が搭載されています。
このように先駆者として多くの教訓を残すと共に、50年間に幾多の実戦闘に参加してきたエンタープライズは、後継艦Gerald R. Fordの完成を待つことなく、中東での任務終了後引退の予定です。その間、空母は10隻体制になりますが、それを甘受するのが財政難の米国です
空母エンタープライズ・・・昔日本に配備された頃は「原子力」アレルギーから猛烈な反対運動にあいました。「原子力」と聞いただけでアレルギー反応を起こして身を引き、キチンと中身を議論せず「継子」扱いした日本国民全員が昨年の原発事故の原因を造ったと思うのですが・・・。
以下、写真上段が1964年当時、下段は最近の
「IISS中国空母はさほど・・」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-08
「論争:中国空母は脅威か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-28
「画像中国空母Shi Lang施琅」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-08
「中国海軍の何を恐れる」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-11-08
「石破茂・元防衛大臣の疑問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-06-21