米公式発表F-35日本輸出

DSCA.jpg4月30日、米のDSCA(Defense Security Cooperation Agency :国防協力庁)は、日本に4機のF-35を売却するFMS契約を議会へ通知しました。1日にDSCAが発表しています。
台北発「Defense-News」は、更に38機の通常型F-35購入のオプションを含む、約8000億円の商談と報じています。最初の4機はFMSということでしょうか・・。
DSCA公式発表→http://www.dsca.mil/PressReleases/36-b/2012/Japan_12-15.pdf
DSCA発表のFMS契約とコメント
このFMS契約には他に・・
5台のPratt and Whitney F-135エンジン
C4I能力と航法システム
電子戦システムと赤外線フレア
●自動兵站支援システムと同兵站情報システム
●1台のシミュレーター(flight mission trainer
reprogramming centerとperformance-based logistics
●この契約は2016年から15年間に渡るモノである
●契約会社の関係者が日本に滞在し、技術的な支援を行い、機体引き渡し後の自動兵站支援システムと同兵站情報システムでの支援を行う
台北発「Defense-News」コメント
F-35transonic.jpg●F-35の総機数は、F-15J/DJの後継機も考慮すると100から120機に拡大する可能性がある
●2月のシンガポール航空ショウで、ロッキードのDave Scott・F-35国際顧客担当部長は「米国政府の許可を得て、日本国内に最終組み立てラインと確認サイトを提供する。そこでは、4つの主要構造部材を組み立て、エンジンや電子部品を搭載し、塗装や試験飛行を行う」と述べている。
●また同社は、日本での主要な構造部材製造やエンジン組み立て、軽易な維持修理を提案している。
●潜在的な将来売却に関するoffset agreementsについては全く触れていない
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米国が休日だったためか、台湾の関心が強いのか、台北発のニュース配信でした
8000億円($10 billion)のFMSがどの部分までをカバーする内容なのかについては、短い英文記事の解釈により色んな取り方が出来そうで自信がありません
F-35Cformation.jpg開発遅延を巡る米国との気の遠くなるような交渉や、国内軍需産業とのどろどろした調整に浪費される人と時間を考えると、日本の国防政策がこの「亡国のF-35」にスポイルされてしまう危機感を感じます。
脅威の変化や国際情勢の変化に目を向ける気力さえ殺いでしまう究極の「マイナス兵器F-35」です。
「豪は2年延期:F-35購入」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-04
ちなみに、ロッキード関係者は以前、イスラエルと日本で計500機位を見込んでいるような発言をしていました。おそろし・・・。
「米会計検査院のF-35評価」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-03-21
「F-35輸出商売は好調」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-05-27
「F-35価格は外国の購入量次第」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-15-1
「F-35の生産開始は早すぎた」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-08

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