24日、第44回目の米韓安全保障協議(Security Consultative Meeting:毎年開催)を終えたパネッタ国防長官とキム韓国国防相が会見を行い、北朝鮮問題を中心に協議したと語りました
しかし今回は、サイバーや宇宙分野での協力強化への言及が非常に多く、米国防省webサイトでも北朝鮮とサイバー・宇宙をそれぞれ1本の記事で紹介する比重となっています
北朝鮮関連は目新しい部分はなく、「新しい北の体制はまだ良く分からない。米韓の協力関係を維持強化し、如何なる挑発行為にも泰然として臨み、如何なる侵略行為も撥ねつける体制を維持しよう」とのお話でした
26日には、ドンピシャのタイミングで韓国が国産ロケットで衛星打ち上げに成功し、「態度で示す」予定だったのでしょうが・・・
サイバー・宇宙に関しては・・・
●共同記者会見でパネッタ国防長官は、広範な世界の安全保障問題に緊密に両国が協力し、あわせて宇宙やサイバー分野での協力強化を図ると述べた
●パネッタ長官とキム国防相が会談するのは4回目、米韓安全保障協議を両名が率いるのは2回目である
●パネッタ長官は、キム大臣と私は宇宙とサイバードメインでの防御について協力強化をする必要性やサイバーに関し脅威に先んじておく必要性について同意した、と述べた
●そしてパネッタ長官は、宇宙軍事協力文書に署名(signing of terms of reference for bilateral military space cooperation)し、同文書がワーキンググループで宇宙政策、その枠組み、宇宙教育と人材交流を協議することを公式に示していることを明らかにした
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なお、この米韓安全保障協議は軍民混成の両国代表団によって行われますが、両国とも国防大臣がリーダーを務め、両国の国防省高官だけでなく外交官も率いている点にあります
国防相と外務相のどっちが偉い・・・と言った問題ではなく、朝鮮半島においては軍事的な問題を中心に据えるべきとの判断でしょうが、省庁間の縄張り争いを脇に置いて、情勢に合った体制で協議を行う姿勢は見習いたいものです
韓国の宇宙ロケットは過去2回の打ち上げに失敗していますし、26日の打ち上げはなんとしても成功させたかったでしょう・・・。まだ失敗したわけではなく延期ですが、延期の原因がロシア製の燃料注入口のトラブルとか・・・
「国家安全保障宇宙戦略:NSSS」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-05
「前半宇宙優勢5つの鍵」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-10
「後半宇宙優勢5つの鍵」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-07-10-1
「脅威の変化を語らせて」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08
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