ASEAN国防相会議で更なる演習を

cambo.jpg16日、パネッタ長官はアジアツアーの最終日をASEAN-Plus国防相会議で締めくくり、同日午後記者会見に臨みました。
パネッタ長官は就任以来、ASEAN10カ国のうちの5カ国(タイ、ベトナム、カンボジア、インドネシア、シンガポール)を訪問し、マレーシアとフィリピンの2カ国とはバイの会談を行っており、ミャンマー、ブルネイ、ラオスとはASEANの場で意見を交換しています
対中国のために、ASEAN諸国が米国と一枚岩の団結を形成できればよいのですが、17日開催のASEAN外相会議でも、中国からの外資や影響を強く受けている議長国カンボジアがこの団結に反対姿勢を貫いているようです。
ご紹介する米国防省web記事は、困難な状況には特に触れず、淡々と米国がとった姿勢と更なる演習開催で合意が得られたこと等の成果を報じています。
16日付米国防省web記事は
●パネッタ長官は、地域の安定構築のために重要なASEANの団結を再確認し、米国がASEAN主導の人道支援・災害対処・海洋安全保障・対テロ・不拡散分野における国防協力を支援して、米国とASEAN関係の強化に一層関与していくと述べた
cambo5.jpg●アジア諸国との太平洋地域での演習を、規模と回数の両面で拡大し、そのための資金を投入する
●ASEAN-Plusのメンバーが参加する演習を、2013年に3つ新たに始める。ブルネイがホストとなる災害対処演習、インドネシアと米が共催する対テロ演習、マレーシアと豪が共催する海洋安全保障演習である。
●また、タイが主導する2013年のCobra Gold演習に、ミャンマー軍のオブザーバー又は参加者を招くことになった
国防省高官は、ミャンマー(記事は一貫してBurmaと表記)との関係を長く中断してきたが、軍事関係再開の第一歩を踏み出したと述べた。
●パネッタ長官は、米国のアジア太平洋へのリバランスは現実であり継続的であり将来に続くものであると述べた。そしてこの方向性は、軍事のみならず、外交、経済、文化的関与を含むものであり、次世代にも続くものであると強調した
●更に長官は、オバマ大統領が参加する東アジアサミットがまもなく開催だが、大統領もリバランスを議論するのを楽しみにしていると付け加えた
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cambo3.jpgcambo4.jpgパネッタ長官がアンコールワットを訪問する写真も公開されています。
ガイドに案内されてのんびりと・・・それを見守る子供たちの写真も一緒に・・・
最後のアジアツアーになるのかなぁ・・・などと考えながら・・(推測です)
パネッタ長官のアジアツアー
「タイ関係を50年ぶり仕切り」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-11-15
「豪に宇宙監視装備移設へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-11-15
「米軍がミャンマーにジワリ接近」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-20
「麻薬問題も中国から」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-22-1

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