パネッタ長官の後任議論へ

Cyber.jpg大統領選挙が終了し、最近は「財政の崖」と呼称される予算の強制削減阻止に向けた民主党と共和党間の話し合いが始まったとの報道もチラホラです。
来年1月2日ら発動される強制削減を数か月先延ばしにし、新政権と新議会に検討時間を与える等の諸案が検討されているようです
そんな中ですが、パネッタ長官はオバマ新体制には残らず退任する方向にあり、後任者選びが今後加速するだろうとの報道が出ました
報道記事は、パネッタ長官が後任者選びの幕を開けたとのニュアンスの表現を用いていますが、具体的に何か発言や動きがあったのかははっきりしません
7日付「DODBuzz」は・・・
パネッタ国防長官がゲーツ前長官の後任に就任した最大の理由は、8期にわたり議員を務め、ホワイトハウスで予算編成に采配を振るった経験を買われ、議会と協議しつつ経費削減に取り組むことが期待されたからだ
●しかし74歳のパネッタ氏長官は、強制削減をめぐるロデオを最後に、来年6月の75歳の誕生日前にカリフォルニア州の農場へ戻りたい意向を水曜日に明確にした
carterashton2.jpg●数人の軍事アナリストによると、後任には2名の名前が取りあえず浮き上がるようだ。一人はカーター国防副長官であり、もう一人は前政策担当国防次官のフロノイ女史である
カーター副長官58歳はペンタゴン内での評価が高い理論物理学者で、取得技術兵站担当の国防次官を務めた経験が経費節減に取り組む国防省に求められている
フロノイ女史は、政策担当次官の前にCNAS理事長を務めた政策通であり、国防省において女性最高位のポストを務めた女性である。大統領選挙中は、オバマ派の集会やメディアに頻繁に登場し、存在感をアピールしていた
●ブルッキングスのオハンロン研究員は、カーター副長官は完全なる候補者であり十分な可能性があると語ったが、同時に大統領の人選の観点はペンタゴン内での評判だけではない、とも表現した
Flournoy.jpgフロノイ女史について別の専門家は、政策通ではあるが、今後問題になる装備品調達や人員削減と言った一筋縄ではいかない分野に関しての手腕は未知数だと評価している
●しかし彼女を初の女性国防長官にして「ガラスの天井」を破って見せるアピールを、オバマ大統領が求める可能性もあるといわれている
ゲーツ前長官退任時に、ドニロン大統領補佐官は15名ほどの候補者リストをオバマ大統領に準備したといわれており、パネッタ氏はその一人にすぎなかった
●現時点でもカーター氏やフロノイ女史のほかにも、Carl Levin上院軍事委員長、Jack Reed議員、Sam Nunn元上院議員が候補の噂に挙がっている。
共和党員でも、コリン・パウエル元国務長官、Chuck Hagel元上院議員、議員引退を表明しているOlympia Snowe上院議員が候補だといわれている。
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ここで人事の噂をして「的中」したことはありませんので、その点をお含みおき下さい
いずれにしても、「財政の壁」又は予算の強制削減の行く先がまず第一の問題です。
パネッタ長官のアジア
「米中軍事関係の重要性を」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-24
「パネッタ長官2度目の訪中」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-19
「インド訪問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-06
「カムラン湾歴史的訪問」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-04
「パネッタ長官シャングリラ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-24

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