26日、韓国国防省の調達機関であるDAPA(Defense Acquisition Program Administration)が、「まだRQ-4グローバル・ホークの購入を決めたわけではない」と最後の「ツッパリ」を見せています。
事の発端は、25日に米国防省の国防協力庁(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)が、米議会に対しRQ-4を4機韓国に輸出する旨の申請(通知?)を行ったと報道されたことに始まっています。
そして4機の価格が、想定されていた倍の約1000億円($1.2 billion)だったことから話題となっていました。
26日付「Defense News」より
韓国DAPAの報道官は反論し・・・
●我々は、先方の提案や契約の細部を受け取って検討した後、来年の早い時期に購入について判断する
匿名の韓国政府関係者は
●グローバルホーク以外の選択肢もあるんだ。ボーイングのPhantom EyeやAV社のGlobal Observer(写真左)も候補機種である
●(米側の提示価格があまりに高いことに怒りを見せつつ、)グローバルホークだけが無人偵察機だなんていった覚えは無い。
●価格交渉は600億円あたりからスタートすると米側は昨年10月ごろ発言していたのに・・・
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米側が韓国に売り込もうとしているRQ-4グローバルホークは、運用経費がかさむ事から米空軍が用途廃止を決定した「block30」タイプらしく、米軍が今後主力とする「block40」タイプより旧式です
なおかつ、米軍が使用していた「block30」タイプより、かなり付帯装備品の質を下げたものらしく、そのあたりも韓国人のプライドを逆なでしているようです
ISR分野で米軍に多くを依存している韓国軍ですから、最後は首を縦に振らざるを得ないのでしょうが、F-35のこともありますから、日本の分まで韓国には頑張っていただきたいものです
RQ-4の価格・・・これは日本にとっても重要な数字ですから。
でも、RQ-4の運用には、衛星や通信中継装置や地上装置など、関連設備への投資が馬鹿にならないはずですが、このあたりはHow Muchなんでしょうか?
「F-35:韓国は強気」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-06-20-1