空中発射巡航ミサイル後継の検討開始

ALCM.jpg5日、米空軍は現有の核搭載空中発射巡航ミサイルALCMの後継兵器に関する基礎的提案(performance attributes)を企業から得るため、主要軍需産業と固定価格契約を結ぶと発表しました(12月11日付AF-Magazine
関係する企業は皆さん馴染みの4社、つまりBoeing, Lockheed Martin, Northrop Grumman, Raytheonです。
米空軍が固定価格契約で検討させるのは、LRSO(Long Range Standoff)と呼ばれる長距離ミサイルで、現在B-52が搭載可能なALCM(空中発射巡航ミサイル)の後継として戦略核抑止の一翼を担います
本計画は2年遅れで開始・・
LRSO3.jpg●本来、本計画は2013年度予算からスタートする予定であったが、空軍全体の予算状況から2年遅れの2015年開始にすることが、本年3月28日に空軍から上院軍事委員会に報告されている
●LRSOの運用者となるGSC司令官のコワルスキー空軍中将は、LRSOの企業提案分析は、今年度中を目途に引き続き進められると語っている
●また同中将は、現有ALCMへの延命措置により、推進装置、誘導装置、飛行制御装置、及び弾頭部分の有効性が2030年以上まで確保されており、LRSOとALCMの間に間隙は生じない、とも説明している
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LRSO.jpgこれまでエアシーバトルや対中国の観点でご紹介して生きたJASSM-ER(射程約900km)や、全世界を1時間以内で攻撃を目指したPGS構想とは異なる、核戦力の一翼を担うミサイルです
現有のALCMは最大射程2500kmなので、同等以上のものが予想されます
「JASSM-ERが最終試験」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-1
「PGSの進展は?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-11-18
「核兵器の代替?:PGSとは」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25

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