中国造船大手が米軍需産業との協力熱望

17日から中東地域最大級の軍事見本市(IDEX:International Defense Exposition:21日まで)がUAEの首都アブダビで開催されています
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シェールガス等の供給開始で、世界のエネルギー事情に変化の兆しが見える今日この頃ですが、湾岸産油国の「金満ぶり」は相変わらず、またイランやテロ組織からの脅威も増加の一方ですから、多くの軍需産業が「揉み手で」商談に臨んでいるようです
詳しくはIDEXのwebサイトを
→http://www.idexuae.ae/
また最近では、北アフリカ諸国からも種々の需要が増加傾向なようで、結果として陸海空全ての装備品が対象として展示されているようです。そんなIDEXですから、中国軍需産業が触手を伸ばさないはずはありません。
そんな中の1社で、国内外の市場で成長著しいCSOC(China Shipbuilding and Offshore International Co.)の代表者が、米軍需産業との協力を熱望する発言をしているようですのでご紹介です
CSOCのBo Liマネージャーは
IDEX2013.jpg我々は米国企業と協力を強化したいのだ。レイセオンやロッキードマーチンと話をしたいのだが、彼らはそれを望んでいないのだ
●わが社は顧客を飛躍的に巣やしているが、多くの顧客が中国製の艦艇に米国製システムの搭載を希望している
●例えば、フリゲート艦を欲しがっているバングラディッシュは、中国製の艦艇システムにロッキード製のMark 41垂直発射装置を搭載したがっている。
●わが社は両システムを円滑に連接したいと考えているが、米企業は商談を拒否している
●両国間に競争があるのは承知しているが、米中が戦わなければならない理由は一つもなく、我々両国は商機を逃しているのだ
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IDEX2013-2.jpg現状では「米企業は商談を拒否している」状態なのでしょうが、国防予算の強制削減が何らかの形で発動されれば、死に物狂いの米軍需産業が、中国企業の誘いに乗らないとも限りません。
手段いろいろあるでしょう。第3国を経由する形で「こっそり」だったり、表面上バングラディッシュに売却する形を取って中国の造船所に出荷したりとか・・。

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