8日、米国防省のN03に当たる政策担当の国防次官であるJames N. Miller氏が、来年1月に辞任するとの発表がありました。8日の定例記者会見で、これまた辞任を既に表明しているリトル報道官が発表しました。
米国防省では、No2であるカーター国防副長官が12月に辞任することを既に発表しており、共にかなりの期間勤務した人材の「定期異動」との見方があるものの、予算削減や不安定な中東やアジア情勢に直面するさなか、相次ぐ主要幹部の辞任表明を懸念する声もあるようです。
8日付Defense-Newsは・・・
(8日付国防省web記事も)
●2012年の5月から政策担当の国防次官として勤務してきたJames N. Miller氏は、8日朝、国防省の主要幹部に辞任の意思を伝えた。ミラー氏は、前任のフロノイ次官の下で首席次官補を勤めた後に現職を勤めており、合計すると5年近くの国防省勤務となる
●来年1月のどのタイミングで辞任するかは未定だが、政策担当次官を支えるはずの多くのポストは空席の状態が続いており、ヘーゲル長官が進めるペンタゴン職員2割カットを見据えた大幅な組織改編も予期されている
●No3と呼ばれる政策担当国防次官ポストであるが、最近は強制削減対処の方向性を検討したSCMRへの関与も限定的で、その影響力が低下しているとの指摘もなされていた。
●12月にはNo2である実力者のカーター副長官も辞任することとなっており、オバマ政権は今後数ヶ月の間に、国防省の重要な2つのポストを埋める必要に迫られる
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Miller政策担当次官は、フロノイ前次官と共にシンクタンクCNASの主要幹部から国防省入りした人材です。国防省でのCNASの威光は今後も続くのでしょうか・・・
カーター副長官もミラー次官も、来年初に発表のQDRに目処を付けての退任でしょうか? 目処が付いているのかどうか分かりませんが?
人材豊富な米国ですからそんなに心配は要らないのでしょうが、ヘーゲル長官が5日に語った「6つの重視事項」を引き受ける志ある人材は現れるのでしょうか?
「国防省米軍改革6つの重点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-08
「カーター副長官が辞意表明」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-12