本日は小ネタ3つ、航空機自己防御用レーザー開発、海軍用の新型無人ヘリ、F-35初の目標へミサイル発射です
開発契約:自己防御用レーザー兵器
10月30日付defense-Techは、米国防省の研究機関DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency)が航空機の自己防御用レーザー兵器開発のため、Northrop GrummanとLockheed Martinと契約を結んだと報じています
●DARPAは2014年度予算の「Project Endurance」としてN社と約14億円、L社と約11億円の契約を結び、航空機搭載レーザーポッドを開発する
●同プロジェクトは有人及び無人機を守るレーザー兵器を目的とするもので、「これまでの高出力化学レーザーより10倍軽く小型のレーザー兵器を、coherent optical phased array technologiesで開発する」計画から派生したものである
●航空機にレーザー兵器を搭載する計画はこれが初めてではなく、当時のゲーツ国防長官が「脅威を踏まえれば非現実的で高価」として中止させた、大型航空機搭載の弾道ミサイル迎撃用レーザーもその一つである。
海軍艦艇用の新型無人ヘリ初飛行
10月31日、海軍の新型無人ヘリMQ-8C Fire Scoutが加州の海軍基地で約高度500フィートの初飛行に成功しました。今回初飛行したC型は、既に使用されているB型より大型で、実用化されれば2機種が役割を分担して運用される計画だそうです。
既に運用中のB型は、フリゲート艦から運用され海賊対処のISR任務に使用され、350時間の運用実績があるようです。アフガンでもISRを行ったとか
C型の概要:B型との比較で
●全長41フィート、速度140ノット、滞空時間11~14時間、ペイロード1000ポンド
●B型は31フィート、110ノット、5時間、600ポンド
2016年には艦隊で運用開始したく、来年には艦上での試験を開始。
試験は駆逐艦で計画しているが、最終的にはLCSで使用したい模様
F-35Aが初めて目標に空対空ミサイル発射
10月30日、加州エドワード空軍基地を発進したF-35A戦闘機が、開発試験の一環でAIM-120ミサイルを無人標的機を目標に無事発射したそうです。
無人標的機に命中する直前で、ミサイルは予定通り自爆したそうですが、試験は成功だそうです
以前、機体から初射出をご紹介しましたが・・・
読者コメント「今頃になって・・・」、「まだこの程度かよ!」
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航空機の自己防御用レーザー兵器は、この契約金額からすると、かなり技術的に目途が付いているということなのでしょう。楽しみに致しましょう
「レーザー兵器開発の動向」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-04-01
「艦載レーザーへ前進」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-05-12
「F-35初ミサイル射出」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-08