24日付Defense-Tech記事が、イスラエルから中国に最新の軍事技術が流出し、イスラエル国防省の対外輸出担当高官が辞任に追い込まれた、とのイスラエル報道を紹介しています
他にも同記事は、イスラエルから中国へ渡った部品等が、最終的にイランへ向かったのではないかとの他報道も紹介しています
24日付Defense-Tech記事は
●米国が非公開にしているミサイル技術や光技術が、イスラエルを経由して中国に流失した件に米国が激怒し、イスラエル国防高官が辞任に追い込まれた
●辞任したのはイスラエル国防省で軍事輸出を所掌する機関のトップであるMeir Shalit氏で、最近謝罪のため米国を訪問している
●イスラエルのMaariv紙によれば、米側の調査結果、イスラエルの「Ricor」社の(米国初の技術を使用して製造した)ミサイルや光学装置に使用される小型冷却装置が中国に輸出されたことが明らかなった事が辞任の原因である
●別のイスラエルメディア「Aretz Sheva」によれば、米国が懸念しているのは、核開発用の軍事部品を中国経由で購入しようとしていたイランが、最終的にイスラエルから出た部品や技術を入手した恐れがある点である
●イスラエル企業のRicor(http://www.ricor.com/)は、小型の冷却装置を用い、無人機、航空機搭載映像装置、画像誘導装置、ミサイル警報システム等の軍需装備を開発製造する企業である。
●イスラエルはこれまでも中国への軍事技術提供で米国から非難されてきた。90年代にはCIA長官が、10年以上に及ぶイスラエルと中国の関係を議会で証言している
●米国は赤外線ミサイル「Python III」の中国輸出にも反対したし、中国早期警戒管制機のレーダーにもイスラエルの関与疑惑を訴えている。その他、J-10戦闘機やHaapy対レーダー攻撃機についてもイスラエルからの技術流出が疑われている
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イスラエルと米国の関係は特別で、イスラエルは米国から毎年数千億円の軍事援助を受け続けています。そんな中での中国やイランへの技術流出疑惑ですから、怒り心頭なのでしょう。
それでも・・・、歴代の米国防長官との会談が最も多い他国の国防大臣は、イスラエル国防大臣です。いろいろ言われますが、なかなか極東の黄色人種には理解しがたい米国とイスラエルの関係です
「中国とイスラエルが大接近」
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