5日、英国防省とBAE Systems社は、「Taranis program」で開発されている無人ステルス作戦機(UCAV)が、昨年8月に約15分間の初飛行に成功していたと発表し、映像を公開しました
これに先立つ1月31日、英仏政府はUCAVの実用可能性確認を今後も継続することに合意したと発表していたところです
欧州の複数企業が関与し、今も研究が進んでいるようで、英仏両政府は追加投資にも合意したようです
実用性確認段階とは言え、欧州企業も政府も、映像でご覧いただけるレベルのものを「当然の如く」開発しています。
映像へのリンク
http://www.defensenews.com/videonetwork/3156773840001/Taranis-first-flight-footage
5日付Defense-Newsは
●英国防省とBAE Systems社は、昨年8月の初飛行が「全ての予想を上回る結果だった」と公表した
●また英仏政府は、BAEと仏のDassault社がこれまでの成果を元に行う実用性確認研究に、約200億円を投入すると発表している。Dassault社は「Neuron」と呼ばれる無人作戦機を欧州企業と開発するリーダーでもある
●英国の国防調達相は、「Taranis program」は我が軍の数十年先の能力を考える上で、重要な情報を提供してくれる。英軍の参謀長も、2030年頃にはUCSVが英軍の一翼を担うだろうと述べている
●BAE社の関連グループ長は「このデモ機は英国で構想・設計・製造された中で、最も先進の飛翔システムだ」と述べている
●(英国内では)「Taranis program」は英国防省の他に、BAE, Rolls-Royce, GE AviationとQinetiQ社からの出資を受けている
●現在の状況は細部不明だが、昨年8月の初飛行試験後も試験が継続されており、1回の飛行時間が1時間程度にまで伸びている模様。今後の試験の方向性について、現在関係者の間で協議が行われている模様
●英国の関係者は試験が行われている場所については言及を避けたが、豪州内の試験場で行われていると各所から報じられている
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欧州でも続々と無人攻撃機の飛行試験が
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09-1
なんでも無人機が良いと叫ぶほど無邪気なまんぐーすではありませんが、上記過去記事でもご紹介したように、欧米が当然のごとく取り組む無人作戦機を「ほぼ完全に無視」し、2番煎じの有人ステルス戦闘機だけに「パブロフの犬的猪突猛進」する日本の姿には「激おこプンプン丸」状態にならざるを得ません
ロバート・ゲーツ語録
→皆に気づいて欲しい。空軍の歴史の大部分は空中戦と爆撃機の能力で彩られているが、ベトナム戦争以来、空軍パイロットは空中戦で相手を撃墜していない
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-04-09
岡崎研究所が画期的主張
→「尖閣上空の制空権確保にしても、昔のような戦闘機同士の空中戦はほぼあり得ないでしょう。戦闘機の数のみを比べても、あまり意味のない時代になりました」
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-17
「戦闘機の呪縛から離脱せよ」→http://crusade.blog.so-net.ne.jp/2013-04-16